記者が選んだベストナイン 東海大相模・石田ら 選抜高校野球
兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われた第93回選抜高校野球大会は1日、閉幕した。大会を通じて活躍した選手を毎日新聞記者が選ぶベストナインは、全5試合に登板し、29回3分の1を投げて無失点だった石田隼都投手(3年)ら優勝した東海大相模(神奈川)から4人を選出した。 【好プレーを写真で 記者が選んだベストナイン】 センバツでは、第2回大会(1925年)から第28回大会(56年)まで個人賞があり、優秀選手賞や本塁打賞などで表彰されたが、廃止。それに伴い、第29回大会(57年)から毎日新聞記者がベストナインを選んでいる。第1回は、早稲田実(東京)の初優勝に貢献した王貞治投手が選ばれている。 ベストナインは以下の通り。 ◇投手 東海大相模・石田隼都(3年) 2完封に決勝を含む3試合で救援とフル回転。29回余りを投げて無失点と圧巻だった。 ◇捕手 天理・政所蒼太(3年) 9番ながら打率5割8分3厘、5打点。巧みなリードで4試合6失点と投手陣を支えた。 ◇一塁手 明豊・黒木日向(3年) 3、1、4番と打順を変えながら打率5割、7打点とけん引。一、二塁の守りも無失策。 ◇二塁手 東海大相模・綛田小瑛(3年) 大塚の離脱で7番から2番に打順を上げ準々決勝で3安打2打点。グラブさばきも光った。 ◇三塁手 東海大相模・柴田疾(3年) 1回戦で延長十一回に適時二塁打、準決勝では唯一の適時打を放ち、4番の役割を果たす。 ◇遊撃手 東海大相模・大塚瑠晏(3年) 急性胃腸炎で離脱も、遊撃の守りは今大会随一。「東海大対決」の1回戦では決勝打。 ◇外野手 天理・瀬千皓(3年) 4番として計5打点と勝負強さを発揮。トレードマークのメガネとともに印象を残した。 ◇外野手 福岡大大濠・松尾光気(3年) 2回戦での決勝本塁打など「恐怖の8番打者」として九州対決2連勝に貢献した。 ◇外野手 明豊・阿南心雄(3年) 準々決勝のピンチでフェンスに激突しながら好捕。打っても準決勝、決勝で打点を挙げた。