試合後、２本のベルトを掲げるメルセデス・モネ（©All Elite Wrestling）

　新日本プロレスと米国・AEWの合同興行「Forbidden　Door」（30日＝日本時間7月1日、ニューヨーク州・UBSアリーナ）で、AEWのTBS王者メルセデス・モネ（32）が、新日本のSTRONG女子王座との2冠統一を果たした。 【写真】ステファニー・バッケルにメテオラを放つモネ 　元WWEスーパースターのモネは今年3月にAEWに正式加入し、5月にはウィロー・ナイチンゲールを破り、TBS王座を奪取。一方、モネにとってSTRONG王座は、昨年4月の同初代王者決定トーナメント決勝戦で負傷し、ウィローに敗れて戴冠を逃したいわくつきのベルトだ。現王者でメキシコCMLLのステファニー・バッケルは同トーナメント1回戦で下しているが、ゴング前にヘッドバットを打ち込まれて奇襲を仕掛けられた。 　だが、フライングヘッドシザース、メテオラなどバッケルのお株を奪う空中技でペースを握る。バッケルもロープに倒れたモネにコーナーからダブルニーを放つと、スワンダイブ式のクロスボディーでTBS王者を吹っ飛ばした。モネは負けじと、尊敬する故エディ・ゲレロの得意技だった連続ブレーンバスターを見舞うが、バッケルの破天荒な攻撃をくらって主導権を戻せない。 　それでもバッケルのクロスフェースをしのぐと、逆にクロスフェースで締め上げた。試合は熱戦となり、バッケルへの声援が多くなったが、モネは執拗なクロスフェースで勝負。最後は粘るバッケルにモネメーカーからクロスフェースにつないでタップを奪った。2冠王者となったモネは笑顔で2本のベルトを掲げたが、試合後は長期欠場していた〝ドクター〟ブリット・ベイカーが現れた。モネは2本のベルトを見せつけ、次期挑戦者候補をあざ笑った。 　 　試合後の会見では、ハリウッドの大物俳優ジョージ・クルーニーから2冠のお祝いに、大きなテキーラのボトルをプレゼントされたことを明かした。その上で「私がAEWに来たのは、女子プロレスのグローバル化を図りたいから。このSTRONG女子王座を介して、ようやくそれが可能になったの。日本に行きたければ日本に行ける。メキシコに行きたければ、メキシコに行ける。世界中どこだって訪れることができる」ときっぱり。 　新たに手にしたSTRONG女子王座を引っ提げ、日本マット再出撃も示唆していた。