ロッテ・カイケル「マリンでのデビューを楽しみ」過去2試合の登板には「アジャストできたと思っている」
ダラス・カイケルが日本での登板3試合目にして、初めて本拠地・ZOZOマリンスタジアムのマウンドに上がる。 過去2試合は来日初登板となった8月17日のソフトバンク戦がみずほPayPayドーム、中5日で先発した8月23日のオリックス戦は京セラD大阪と、いずれもドーム球場でのマウンドだった。 日本のマウンド、ボール、そしてドーム球場への対応という部分についてカイケルは「過去2回の登板もしっかり自分自身アジャストできたと思っているので、マウンド、ボールにしっかりとした投球ができているかなと。自信を持って投げ込む気持ちは変わらない。次回もその気持ちで投げます」と手応えを掴む。 メジャー通算103勝を挙げ、アストロズ時代の15年にはサイ・ヤング賞を受賞したことのある左腕。ほとんどの打者が初対戦の中で、登板前のデータや分析はどうしているのだろうかーー。 「ビデオ中心にビデオでどういうバッターかというのを対策を立てて、傾向も頭の中に入れてそこからスカウティングレポート。どういうふうな打者かというのをしっかり把握して臨んでいます」。 前回登板のオリックス戦では、0-0の2回一死走者なしで西川龍馬を1ストライクから外角ギリギリいっぱいの124キロのスライダーで見逃しストライクを奪って、続く3球目外角のボール気味の遠目の125キロスライダーで空振り三振に仕留めた。 「スライダーは感覚よく投げられたので、この間のオリックス戦は西川選手を三振にとったボールを含めて、平均点以上のスライダーを投げられたかなと思います。もっともっと精度をあげて、次回以降もスライダーでどんどんアウトをとっていきたいです」。 足の速いランナーがいる時はクイックで投げているが、長打が魅力で決して足が速いと言えない選手が一塁走者の時には足を上げて投げていた。走者によって、クイックで投げたり、投げなかったりと使い分けているのだろうかーー。 「その時はそうだったかもしれないですけど、大体はクイックで投げるのが僕のスタイル。バッターによってはタイミングを狂わせた方がいいという時は、高く足を上げる部分もありますし、ミックスでやっています」。 過去2試合は持ち味である低めにボールを集めて、打たせて取る投球で抑えてきた。「低めに集めて低めにツーシーム、チェンジアップでゴロを打たせて、相手も考えてくれるから、少し速い球を投げようかなとも思っています」とニヤリ。 初めてとなるZOZOマリンスタジアムでのマウンドについては「マリンでのデビューを楽しみにしていますし、マリーンズファンの皆さんも大声援でチームのことをしっかり鼓舞して応援してくれると思いますので、風があるのかどうかわかりませんけども、風があったら僕の味方にしてくれるそういうような投球にしたいですし、頑張ります」と意気込んだ。天気が心配ではあるが、マリーンズファンからの大声援を受けて、先発マウンドに上がる。 (ダラス・カイケル投手通訳=千葉ロッテマリーンズ・矢嶋隆文通訳) 取材・文=岩下雄太
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