日本精工、一転営業減益見通しへ 自動車生産台数下振れで
Ritsuko Shimizu [東京 31日 ロイター] - 日本精工は31日、2025年3月期の連結営業利益予想(国際会計基準)を増益から一転減益へと下方修正した。下期以降、市況回復が遅れるほか、自動車生産台数が当初の前提から下振れるとみている。 連結営業利益予想は360億円から220億円(前年比19.7%減)、純利益予想は190億円から60億円(同29.4%減)へと下方修正した。IBESがまとめたアナリスト8人による営業利益のコンセンサス予想の平均値は351億円で、会社予想はこれを下回った。 上期は、自動車生産台数が下振れたものの、固定費削減や円安などがカバーした。ただ、下期は欧州の需要低迷や中国の経済の停滞による市況回復の遅れや自動車生産台数の下振れを見込んでいる。 下期の想定為替は1ドル=145円、1ユーロ=155円、1元=20.0円。