迫力映像で歴史楽しむ施設 前橋・カラオケ大手が企画
先人たちがどうやって危機を乗り越え、街を発展させてきたか―。前橋市発祥のカラオケチェーン運営会社が手がけた、前橋駅近くの歴史エンターテインメント施設「ヒストリア前橋」が話題を呼んでいる。デジタルグラフィックスを駆使した迫力ある映像と語りで郷土史を楽しめる。監修を務めた名誉館長の手島仁・前橋工科大非常勤講師(64)は「これから街歩きをする人へのガイダンス施設となってほしい」と期待している。 8月下旬、施設は多くの子ども連れでにぎわっていた。館内のシアター一面には臨場感ある映像が広がり、ナレーションを務めるのは8月死去した群馬県出身の声優田中敦子さんだ。アニメーションの動きにつられ、指をさす子どもも。 手がけたのは、「カラオケまねきねこ」などを運営するコシダカホールディングス(前橋市)。同市の歴史を伝える施設が少ないと考え、「演出や映像といったエンタメ要素と融合した施設をつくり、地元を盛り上げよう」との狙いで、4月にオープンさせた。