小川菜摘、演劇集団“熟年団”結成「ライフワークにしていきたい」 第1弾舞台に意気込み
実年齢より20歳ぐらい若い役「大変です(笑)」
――演じる長女・あおい役をどのように捉えていますか? この作品は25年前が初演で、鈴木さんが役者さんに当て書きした作品で、今回、脚色された部分もありますが、ベースは変わっていません。でも、当て書きっぽいと感じるほど、キャストに合っていて、私が演じるあおいは、すごく激しいんです。3兄弟の一番上で、弟2人に対して「あんたたちねー!」と言って仕切ってきたり、ちょっと気の強い、でも情もある人で、私に似ている部分もあるかな…と(笑)。かなり激しいケンカのシーンもあるので、そのシーンをやるとぐったりします(笑) ――今回のキャストの皆さんにもぴったりハマる作品に。 そうなんです。小林タカ鹿さんの役はもともとなかった役なんですけど、鈴木さんが書き足してくれて、それもすごく味わい深くて。タカ鹿くんは6役演じるんですけど、それも見どころだと思います。人間とは限らず出てくるので面白いです。千葉雅子さんもさすがの“スパイス”になっていてすごく素敵です。ただ、弟役の今林くんと私は、実年齢よりだいぶ若い役なのでけっこう大変です(笑) ――あおい役は何歳ぐらいの設定ですか? 40歳ちょいぐらいなので、実年齢より20歳ぐらい若いです。「セリフのテンポをもっと速く」「もっと若く」と言われたりしながら必死にやっています(笑) ――熟年団としての抱負もお聞かせください。 私は熟年団をライフワークにしていきたいなと思っています。今回たくさんお客様が入ってくださって、第2弾が観たいという声が多ければ、ぜひまたやっていきたいなと。お客様のお力次第ですね!! ――立ち上げメンバーということで、プロデューサーのような視点も持って作り上げていくやりがいもありますか? プロデューサーではありませんが…(笑)、0から皆で作り上げていくというのはとても楽しいと感じます。責任ももちろんありますけど。カンパニー皆様の協力があってこその熟年団なので、今回も、これからもこの出会いや、ご縁を大切にしていきたいです。
■小川菜摘 12月30日生まれ。東京都出身。1978年『ゆうひが丘の総理大臣』でデビュー後、文学座演劇研究所入団。以降、NHK大河ドラマ『徳川家康』や映画『会社物語 MEMORIES OF YOU』など数々のドラマや映画に出演。2012年、同年齢の役者達で結成した「劇団500歳の会」の旗揚げ公演『いつかみた男達~ジェネシス~』をきっかけに舞台でも精力的に活動。最近の出演作は『歌うシャイロック』、『ふたり、静かに』、『中村雅俊芸能生活50周年記念公演』など。著書には『LOVEBLOG美味しくて楽しくてちょっとおしゃれな暮らしのこと』がある。
酒井青子