人間の都合で生み出される“ミックス犬”に賛否の声…安易な交配はリスク大?「全身ハイブランドのワンちゃん」に違和感も
■「全身ハイブランドのワンちゃんに違和感」
AgeWellJapan代表の赤木円香氏は、「野菜の見た目が“映える”ように遺伝子を組み換える感覚と同じになってはいないか」と指摘する。「表参道を歩いていると、全身ルイ・ヴィトンの人が、全身ヴィトンのワンちゃんと歩いている。ワンちゃんをアクセサリーとして見ている価値観の人に、ブリーダーが商売するのに違和感がある」。 タレントの柏木由紀が「見た目のために交配し、かわいくならなかった犬はどうなるのか」と質問すると、藤本氏は「『処分される』と言われがちだが、最後まで家族を見つける。ペットショップは15~20万円でブリーダーから仕入れている。売れ残ったから処分するのは、経営的にも難しい」と返した。
環境省のデータ(令和4年度)によると、日本のペット(犬・猫)は5万2793匹が新たに引き取られ、4万129匹が返還や譲渡される一方で、1万1906匹が殺処分されている現状がある。阪根氏によると、「これでもかなり減った」そうだ。「殺処分は、凶暴で人を傷つけてしまったり、すでに病気にかかっていたりで、譲渡できない子が多い。譲渡可能な子は、動物愛護団体や動物愛護センターが、引き受け手を探す努力をしている」。 悪質ブリーダーを見分ける方法はないのか。「責任あるブリーダーは、ペットショップやオークションには卸さない。自分で納得する飼い主を見つけて、譲渡しても生涯サポートする。そういうブリーダーの評判は、ネットに上がっている。現地で見て確かめて、評判を聞いて判断するのが一番だ」とコツを教える。 藤本氏は「大事なのは『この人だ』と信じることだ」と語る。「結局は自分次第。ペットショップに卸しても、愛があって面倒を見る人もいる。自分が納得するまで調べることが一番大事だ」と述べた。 (『ABEMA Prime』より)