高校生の息子を殺害された父 『元少年』らに1億5000万円の賠償求め「お金が欲しいわけじゃない。心から謝罪を」 刑事裁判で「精神障害」主張した元少年 判決で「精神障害はなかった」と断定
■「やったことに向き合って、責任を認めてほしい。謝罪してほしい」と息子を奪われた父
遺族は、刑事裁判に基づいて損害賠償を請求できる「損害賠償命令制度」を利用し、元少年には約9300万円の支払いが命じられたが、この命令についても不服申し立てをして、裁判に移行している。 堤将太さんの父・敏さんは、「やったことに向き合って、責任を認めてほしい。謝罪してほしい」と話している。
■「お金を求めているわけじゃない」殺人事件で損害賠償命じられても『ほとんど支払われない』現実
堤将太さんの父・敏さんが今回の民事裁判を起こすにあたって語ったことがある。それは、「お金を求めているわけじゃない」ということだ。 殺人事件などで加害者側に損害賠償が命じられても、そのほとんどは支払われていない。 そして愛する家族の命を金額で表すこと自体に遺族は苦しむ。それでも訴えを起こしたのは、次のような理由からだ。 堤将太さんの父・敏さん:損害賠償請求で挙げた金額が大きなものかどうか、分からないけれども、あなたたちはそれだけのことをやったんだと。その責任をちゃんと果たしなさい、と言いたいということです。
■心から謝罪してほしい「この方法しかない」
犯した罪に向き合って、心から謝罪してほしいと願い、「この方法しかない」と遺族が起こした民事裁判。 元少年と両親側は争う姿勢を示している。 (関西テレビ 司法担当 藤田裕介 2024年6月10日)
関西テレビ