デビューから1年、ICExの8人が感じている“成長”「自分が素でいられる場所がICEx」
ハッピーセットのようなファーストアルバム
――早速、アルバム『Retro Toy Pop』についてお聞きしていきたいのですが、アルバム全体としての推しポイントについて聞かせてください。 志賀 僕たちの1stシングルから3rdシングル、アルバムのリード曲である「Hollywood」と、代表作が全部詰まったアルバムです。あとはライブでしか披露したことがない楽曲も収録されていて、ハッピーセットみたいというか。 ――いいですね、ハッピーセット! 志賀 このアルバムを聴けば、僕たちのICExのコンセプトでもあるレトロトイポップが伝わるんじゃないかな、と思います。メジャー1stアルバムは僕たちにとって憧れでもあったので、めちゃくちゃ嬉しいです。 ――では、ユニット曲以外でそれぞれの推し曲を教えていただけますか? 志賀 「CANDY」ですね。ICExになって初めて渡された楽曲が「CANDY」だったので印象も強いし、やっぱりレトロトイポップ感がありますよね。かわいい効果音も散りばめられているのですごく好きです。 竹野 僕は「ダイ キ ライ」です。この曲は少しダサい男性をイメージさせるような曲で、歌詞を見てもらったら分かるんですけど、ものすごく言いたい放題言ってるんですよ。フラれてめちゃくちゃ言ってるんですけど、最後の方の歌詞を見てもらったら「ダイ キ ライ」の「ライ」が「lie」になっていたり。実は大好きなんだよ、という意味になっているんですよね。 千田 全曲、推しです! ICExの名刺代わりのようなアルバムになっているので、このアルバムを聞けばICExができてからどんな曲があるのか全部知ることができます。 山本 僕は「CARNIVAL」ですね。この曲は2024年のtvk高校野球神奈川大会の中継応援ソングになっているんですけど、応援歌らしい太鼓の音やトランペット、笛の音が入っていて、ICExの楽曲の中でも一番盛り上がれる曲なんじゃないかな、と思っています。 タオルを一緒に振り回す振り付けなんですけど、ファンのみなさんと盛り上がれるし、歌詞が、いま何かに向かって頑張ってる人にすごく響くと思います。甲子園に向けてがんばっている人と僕たちが同年代なので、重なる部分もあって、思い入れのある楽曲になっています。 筒井 「Dash and Rush」が推し曲です。「CARNIVAL」が陽の雰囲気だとしたら、この曲は少し陰の感情を歌った曲ですね。劣等感や焦り、嫉妬とか、子どもから大人になるときに誰もが感じるような陰の感情を歌っています。こういう感情って、いまの僕たちと重なる部分があるというか……ほかの人のパフォーマンスと比べてもっとがんばらなきゃ、と思うこともあるんですけど、だからこそ、この歌詞に共感できたというか。等身大の自分たちを映し出したような歌詞なので、感情移入して歌わせていただきました。 あと、メロディーは洋楽っぽいんですけど、アメリカンの洋楽というよりかはどちらかというとイギリスとか、ヨーロッパの方の雰囲気があります。僕的に好きなのはサビの「アイ」の繰り返しの部分ですね。全ての「アイ」が違う意味で使われているんです。「私」という意味の「アイ」だったり、ラブの方の「アイ」だったり、いろんな「アイ」があって、特に「色」の表現だけでも3つ違う漢字が使われていたり。耳なじみもいいんですけど、音だけじゃなくて、この「アイ」は何を表現しているのか、ぜひ歌詞と一緒に楽しんで欲しいです。 八神 3rdシングルの表題曲の「ビリミ」ですね。初めて表題曲でかっこいい感じの曲だったんですけど、今までかわいい系の曲が多かったのですごく嬉しくて。意外とかっこいい曲調にみんなの声色が合っていていいな、と思いました。 リリースイベントでもそうですけど、僕たちのワンマンで披露するとやっぱり一瞬空気感が変わるんですよね。こういう曲ってライブ映えもするし、構成が変わるというか。本当に一度、そのパフォーマンスを見てもらいたい、という思いもあって「ビリミ」を選びました。 中村 僕は「Hollywood」ですね。リード曲なんですけど、この曲は全体的に曲調がちょっとゆったりとしていて、魅せる感じの振り付けなんですけど、間奏の部分だけはお客さんと一緒に盛り上がる部分ができてお客さんもコールできるので、一緒になって盛り上がれるのかな、って。リリースイベントで披露してるんですけど、最初から「Hey」の部分はみんなに言ってもらえるように促してますね。 阿久根 僕も「Hollywood」ですね。この曲を聴いたら本当にレトロトイポップというものがわかります。イントロからおもちゃのようなレトロ感が感じられる楽曲になっているので、聴いていて心地いいし、懐かしさを感じるし、でも今の子たちには新しくも感じるし、という本当にどの世代にも刺さるような楽曲ですね。とてもおしゃれな楽曲で好きです。