目隠し幕設置工事開始直前に「富士山ローソン」を撮影する外国人観光客＝２１日、山梨県富士河口湖町（平尾孝撮影）

山梨県富士河口湖町は２１日、コンビニの屋根の上にのっているような富士山を撮影できると訪日客らが多く集まる写真スポットに、マナー違反対策で富士山を見えなくする巨大な黒い幕を設置した。ＳＮＳでは、設置に賛意が寄せられる一方、「かえって車道に人が出てきて写真撮りそう」「穴とか開けられたりしなければ良いけど…」などと懸念も相次いだ。 【写真】富士山を見えなくする黒幕を設置する作業員ら 設置場所は、「ローソン河口湖駅前店」前の道路を挟んだ歩道。コンビニの建物や屋上に直接幕を張ったわけではないので、建物前の車道に出れば、従前と同じような構図で撮影できる。 目隠し幕が完成したとの報道が流れると、X（旧ツイッター）などで多くの反応があった。「いいね！マナーよくなるかな？」と前向きに受け止める意見もあったが、「今度は道路に出て写真撮るに決まってる」「黒い幕に勝手に穴を開ける輩が出ると思う」「隠す前に、そういう（撮影）場所を作ればよい」などという冷ややかな声が多数を占めた。コンビニの近隣は住宅が密集していることから、幕を設置すること自体は「近隣の人の気持ちは、想像したらめっちゃわかる」と理解する声も目立った。 また黒い幕について、ニュースを中国語に翻訳した書き込みもあり、外国人の関心はなお高そうだ。