【とっておきメモ】象みたいに足が腫れても、肋骨へこんでも笑顔で騎乗…永島まなみ騎手の魅力
<とっておきメモ> <マーメイドS>◇16日=京都◇G3◇芝2000メートル◇3歳上牝◇出走16頭 【写真】関係者に握手を求められ、笑顔で手を差し出す永島騎手 デビュー4年目の永島まなみ騎手(21=高橋康)が4番人気アリスヴェリテ(牝4、中竹)で見事に逃げ切り、10度目の挑戦で待望のJRA重賞初制覇を果たした。ファンや関係者もとりこにする“まなみんスマイル”だが、その裏にはド根性な性格もある。 重賞初挑戦だった昨年7月のCBC賞。しかし、その前週にレース前の放馬で落馬して左足を負傷してしまう。患部は腫れ上がり、レース騎乗すら心配される中でも「象みたいになってきました」と笑い飛ばし、翌週は元気に重賞初騎乗を務めた。 今回も3週前の5月26日の京都で、スタート後に騎乗馬がつまずいて落馬するアクシデントに見舞われていた。体を少し踏まれる形で危険なシーンだったが、「少し肋骨(ろっこつ)がへこんでいるみたいなんですが、大丈夫です!」と気丈に話していた。 騎手にケガは付きもので、痛みはもちろんあるだろうが、その姿は決して表に出さず、笑顔は常に絶やさない。その精神力もまた、彼女の魅力のひとつだろう。【中央競馬担当=奥田隼人】