肥大・色づき順調 JAみなみ信州で早生モモの出荷スタート【長野県飯田下伊那】
JAみなみ信州は25日、早生種のモモの出荷を始めた。肥大、色づきともに順調で、糖度の上がりもよい仕上がりという。今年はモモ全体で約798トン(前年比0・7%増)の出荷を見込んでいる。 昨年に比べて7~10日ほど遅く開花期を迎えたものの、4月以降は温暖な気温推移となって生育が進み、昨年より5日早い出荷開始になった。 この日、長野県松川町大島の松川インター選果場には、豊丘村と喬木村から早生種の「日川白鳳」と「赤宝」の計170キロが持ち込まれた。選果員4人が手に取って、割れや汚れがないかを確認。選果機のトレーにのせ、カメラや光センサーで糖度や色を識別し、等階級ごとに分けていった。選別後は箱に詰め、JAの直売所と県内に発送した。 営農部果実柿課の片桐将史さん(36)は「早生はあっさりとした甘さが特長。今年も全国へおいしいモモを届けられそう」と話していた。 飯田下伊那地域の主力「あかつき」「白鳳」など中生種は7月17日ごろに選果が始まる予定。8月5日ごろからは晩生種「川中島白桃」へと移っていく。関東や中京、関西、九州へ出荷するほか、自治体のふるさと納税の返礼品として全国に発送する。