【FP監修】不妊治療のお金・3つのルールと費用を抑えるコツとは?
保険適用でどのくらい安くなった?
治療がステップアップするほど、金額は高くなりますが、どの治療も保険適用前と比べると、3分の1程度になっています。 ★治療がステップアップするほど価格はUP! <不妊治療ステップ・1>タイミング法 ★保険適用前…1万円程度 →保険適用後…約2000~3000円 経腟(けいちつ)超音波検査やホルモン測定をもとに排卵時期を予測し、妊娠しやすいタイミングの指導を受けて自然妊娠をめざす。かかる費用は、一般不妊治療管理料や診察、検査、薬代など。 <不妊治療ステップ・2>人工授精 ★保険適用前…約3万円 →保険適用後…1万~1万5000円程度 必要な処理を施した男性の精子を、女性の排卵時期に子宮内に注入する、自然妊娠に近い治療法。 かかる費用は、一般不妊治療管理料や診察、検査、薬代、人工授精など。 <不妊治療ステップ・3>体外受精 ★保険適用前…20万~60万円程度 →保険適用後…15万~20万円程度 卵巣から取り出した卵子を培養液に入れて、精子を振りかけて受精。 受精卵が「胚(はい)」まで発育したら子宮に注入して戻す(胚移植)。採卵や移植に関する費用がかかる。 <不妊治療ステップ・4>顕微授精 ★保険適用前…30万~70万円程度 →保険適用後…15万~25万円程度 培養士が運動性にすぐれた精子を顕微鏡下で1個選び出し、卵子に注入する「卵細胞質内精子注入法(ICSI)」を用いる。かかる費用は、採卵、顕微授精、受精卵培養(ばいよう)など。 <不妊治療ステップ・4>凍結融解胚(とうけつゆうかいはい)移植 ★保険適用前…10万~25万円程度 →保険適用後…約5万円 複数の受精卵(胚)が得られたら凍結して保存。その受精卵を融かして子宮内に移植する方法。 凍結胚保存や融解胚移植が主な費用。特殊な技術を用いると、さらに加算される。
男性不妊の手術
★保険適用前…25万~40万円程度 →保険適用後…3万~8万円程度 男性不妊の原因の一つとされる精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)に対する手術のほか、精子を採取するための「精巣内精子採取術(TESE)」、精子の通り道の閉塞(へいそく)を取り除く「精路再建手術」などに適用。