BLANKEY JET CITYの「スリリングな音」の凄さ…聴けば人生が変わるほどの魅力を、音楽ライターが解説
一歩間違えたら全て崩れそうなスリリングな音
番組では、BLANKEY JET CITY を愛してやまないというSIX LOUNGEのヤマグチユウモリ(Vo./Gt.)がコメントで登場した。 ヤマグチ:ブランキーとの出会いは高校生ですかね、曲は『ロメオ』って曲でした。この鋭さは何だと衝撃を受けたのを覚えています。SIX LOUNGEでも『ロメオ』のコピーをやったりとか、とにかくあのリフが弾きたくて。当時は、音とか何も分からずに楽しいからコピーをやっていたけど、今考えたらできないですね。あのスリリングなギターの音というか、一歩間違えたら全て崩れそうなひずんでいるけどクリアでスリリングな音。今はきっとマネできないですね。その辺も含めて尊敬もしているし、俺はベンジー(浅井)になれないなっていう諦めた瞬間が俺の人生でありました。 ここでヤマグチの思い出の1曲『ロメオ』をオンエアした。 ヤマグチ:これは『ロメオの心臓』っていう好きなアルバムの収録曲でもあるんです。その中で聴いた『ロメオ』が衝撃的でした。大好きです。
この楽曲の歌詞がすごい
続いて、リスナーからのメッセージを紹介。あるリスナーは『ディズニーランドへ』をリクエストした。 リスナー:<ノイローゼになってしまった友達が 僕に言う「あの楽しそうなディズニーランドへ一緒に行こうよ」って でも僕は行く気がしない」「一緒にいるのが とてもつらくてたまらないから>この歌詞の意味が分かるようになったのは少し大人になったときでした。 あっこゴリラ:これすごい曲ですよね。 柴:こんな歌詞はなかなかないですよ。 あっこゴリラ:ここで「そんな友だちとも分け隔てなく」とはいかないで、自分は一緒にいるのが恥ずかしくてたまらない、そして僕は冷たい人間の仲間入りだって、ここまでさらけ出すっていう。 柴:あとこのギターのコード感、フレーズがすごくポイントになっていて。悲しい曲だからこそ、この歌詞が生きてくる。ただ冷たいとかただ友だちを見捨てるとかじゃなくて、歌っている人が何より悲しいっていうのが曲で伝わってくるんですよね。 あっこゴリラ:しょうがない、仕方ないとかじゃないんですよ。そういう自分はこれでいいのか、よくはないでしょっていう葛藤を持ちながら歌っているというか。これはドキッとくるはずなんですよね。 最後に、BLANKEY JET CITYを今回の特集を振り返り、柴さんは「ブランキーは解散して何十年も経っているけど、今聴けばその人にとっては新曲」として、若い人たちがBLANKEY JET CITYを聴くことで「人生が変わってほしい」と語った。 柴さんはBLANKEY JET CITY 特設サイトでコラム「今こそBLANKEY JET CITYが聴かれるべき理由」を寄稿している。