フィジカル強化の大成が初の関東大会へ!昨年度準Vの実践学園を2-1で下す
大成の豊島裕介監督は「(インターハイ以来)久しぶりの代表権ですし、関東大会は初出場なのでうれしいですね」と喜び、「この冬に自分が何をすべきか、弱点も含めてみんなで話し合った。選手だけのミーティングもありました」と足元を見つけ直してチームを始動させたそうだ。 冬季は1カ月半も練習試合を組まずに専任コーチを付け、週3日もフィジカル強化に時間を割いた。「辛かったと思いますが、あれで走力をはじめ体を鍛えることができた」と指揮官は納得するようにうなずいた。 先制点を決めた水谷も「関東大会初出場はフィジカル練習のおかげだと思う」と感謝する。スピードに乗ったドリブルとヘディングが武器というアタッカーは、「難しい相手に勝てた要因は、全員が気持ちの入った戦いをできたからです。将来は大学を経由してプロになりたい」と未来設計図も口にした。 決勝に進んだことで、チームの歴史にひとつの足跡を残したが、豊島監督は手放しでは少しも喜んでいない。「去年の関東大会に出た東京の代表2校とも、インターハイと全国選手権には出場できなかったので、ここがゴールではない。選手にはもっと競争させ、チャレンジしてもらいたい」と夏と秋の大勝負を見据えていた。 (文=河野正 写真=矢島公彦)