「顔が見えるコミュニケーション続けたい」TSMCの子会社・JASMが菊陽町でイベント初開催 地下水保全や渋滞への取り組みなども紹介
TSMCの子会社・JASMが、従業員とその家族や地域住民との交流を図るイベントを、工場が立地する熊本・菊陽町で開いた。会場ではJASMの地下水保全の取り組みなども紹介していて、地域住民にとって半導体製造の工場が少し身近になったようだ。 【画像】インタビューに答えるJASM・堀田社長
『JASM Smile Day』に約5000人が参加
11月16日に熊本・菊陽町にあるセミコンテクノパーク中央公園で開かれたイベント『JASM Smile Day』。 2024年2月に地元・菊陽町に開所したTSMCの子会社・JASMが、従業員とその家族、それに地域住民との交流を目的に初めて開いた。 イベントには、TSMCの全ての工場の最高責任者であるワイピー・チン共同COOも駆けつけ、「JASMの工場は台湾と同等の製造水準と品質を提供できる」と述べ、「環境・社会・経済の調和のとれた発展に貢献したい」と挨拶した。 会場では、ヒーローショーなどのステージイベントが行われたほか、台湾と熊本のグルメが味わえる飲食ブースもあり、多くの来場者でにぎわい、台湾から来たJASMの従業員は「優しい人ばかりで(熊本は)いいところ」と話した。
半導体工場が地域住民の少し身近に
また、JASMのブースでは、地下水保全に向けた水のリサイクルなどを見た目で分かりやすく伝えたり、工場での渋滞対策を紹介したりするなど、地域住民が気になる課題についてどのように取り組んでいるかをアピールした。 熊本市から来た参加者は「分からないと憶測で不安になったりするが、開かれた会社でちゃんと取り組んでいると、目で見て体験できて分かるのがいい」と、半導体工場を少し身近に感じられたようだ。 また、JASMの堀田祐一社長は「(工場について)地域の人に理解してもらうことや、こういう場を通じて従業員と地域の人が会話をすることで、『顔が見える』人と人とのコミュニケーションを続けていきたい」と述べた。 JASMは第1工場が年内に本格稼働し、第2工場の建設については2025年1月から3月の間に着工する予定としている。 (テレビ熊本)
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