フィリーズ、投打噛み合わずポストシーズン敗退 同地区ライバルのメッツに下剋上許す
○ メッツ 4-1 フィリーズ ● <現地時間10月9日 シティ・フィールド> 東地区王者フィラデルフィア・フィリーズがワイルドカード3番手メッツとの地区シリーズ第3戦に逆転負け。シリーズ1勝3敗で敗退となった。 今季12勝の先発左腕レンジャー・スアレスは初回から一死満塁とピンチを背負うも、5番イグレシアス、6番マルティネスを連続三振に仕留めて無失点。続く2回裏には、無死一、二塁から連続三振を奪い、2番ビエントスの安打で再び二死満塁としたが、3番ニモを一ゴロに打ち取ってピンチを切り抜けた。 3回裏、先頭のアロンソに四球を与えるも、後続を三振と併殺打に抑えてこの回も無失点。直後の4回表、3番ブライス・ハーパーの四球、4番ニック・カステラノスの二塁打で一死二、三塁と好機を作ると、5番アレク・ボームの当たり損ないの三ゴロを三塁手ビエントスがファンブル。失策の間に三塁走者ハーパーが生還し、先制点を挙げた。 1点リードの5回裏、スアレスが無死一、二塁とピンチを招いたが、3番ニモを見逃し三振に仕留めて2番手右腕ジェフ・ホフマンに交代。ホフマンが4番アロンソを見逃し三振、5番イグレシアスを捕ゴロに打ち取り、先制リードを守った。 しかし6回裏、回跨ぎのホフマンが制球を乱し、安打と四死球で無死満塁のピンチを招いた。9番アルバレスを本塁封殺の遊ゴロに打ち取り、一死満塁としたところで3番手右腕カルロス・エステベスを投入するも、1番リンドアに逆転グランドスラムを浴び、痛恨の救援失敗。3点ビハインド最終回には、メッツ守護神ディアスから連続四球で無死一、二塁、一発出れば同点の状況を作ったが、後続が凡退し、最後は1番カイル・シュワバーが空振り三振に倒れた。 13年ぶり地区優勝を果たした今季のフィリーズは、レギュラーシーズンでチーム防御率、同打率ともにリーグ3位の好成績を収めたが、ポストシーズンは4試合で同防御率5.82、同打率.186と投打噛み合わず。2022年にはワイルドカード3番手からワールドシリーズ進出を果たしたものの、今季は反対に下剋上を許す形で地区シリーズ敗退に終わった。
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