圧巻の終盤5ホール 小祝さくらが節目の勝利| ヤマハレディース | JLPGAツアー
JLPGAツアーの2024シーズン第5戦「ヤマハレディースオープン葛城」の最終ラウンドが3月31日、静岡県袋井市の葛城ゴルフ倶楽部・山名コース(6455yards/par72)で行われ、小祝さくらが5打差を逆転。黄金世代では初となる国内ツアー通算10勝目の大台に乗せた。 ツアー屈指の難コース。3日目を終えて首位の竹田麗央とは5打差あった。「逆転できるとは思っていなかった。(最終日の途中で)自分もチャンスがあると知って、そこからしっかりバーディーを取ることができた」。上がり5ホールで4バーディーを奪った圧巻の最終盤で逆転劇を演じ、笑みをこぼした。 竹田が伸び悩み、2打差に迫った中、13番で痛恨のボギーを叩いた。しかしここで切り替えるのが小祝の強み。14,15番と3~4mのバーディトライをしっかり沈めると、16番では8mのスライスラインをジャストタッチで決めて3連続となるバーディー。今週から変更したパターの握り方がバッチリはまり首位に浮上すると、最終ホール(パー5)では見事なアプローチからバーディーで締めた。 「昨日スコアを落としてしまったので、(最終日は)自信がすごくあったわけではないですが…」。スタートダッシュに成功した第1ラウンドから一転、第2ラウンドは「73」と失速していた。首を傾げながら最終日を振り返ったが、今季は第2戦から2試合続けて2位と相変わらず高いレベルをキープ。メルセデスランキングは2週連続優勝を果たした鈴木愛を逆転し、トップに躍り出た。 今年の目標は複数回優勝と国内メジャー制覇と、あえて年間女王へのこだわりは触れず。年間女王を目標に据えてプレーした2021年に、自らの目標にとらわれ苦しんだという。「自分のゴルフと向き合っていきたい」。小祝らしく自然体を貫くつもりだ。