古江彩佳は“誕生日ラウンド”、吉田優利は“絶好調ネリー”と調整 全米女子OP会場で日本勢の様子は?
<全米女子オープン 事前情報◇27日◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇ 6583ヤード・パー70> 吉田優利が世界ナンバー1のネリーとラウンド!【写真】 プロ・アマ問わず、女子ゴルファーの“世界一”を決める大会を前に、会場では出場選手たちの調整がすでに開始されている。米国女子ツアーは先週がオープンウィークだったこともあり、早めに会場入りし、すでに1~2ラウンド近く回っている選手も珍しくないという様子だった。そのなかには、もちろん日本勢の姿もあった。 きょう5月27日(月)に24歳の誕生日を迎えた古江彩佳もそのひとり。午前7時過ぎにインコースから始まった練習ラウンドは、当初9ホールの予定だったが、18ホールに変更。もともと昼頃に雷雲が接近し中断の可能性も予想されていたが、それが持ちこたえたため“延長”したという事情もあるようだ。プレー中も関係者から「お誕生日おめでとう」の声がかかればにこやかに反応するなどして、年を重ねてからの初ラウンドに向き合った。 また米国での予選会を勝ち抜き出場権を得た吉田優利は、出場5連勝を含む今季6勝の世界ランク1位、ネリー・コルダ(米国)らとイン9ホールをプレーした。4月に行われた「シェブロン選手権」には出られなかったため、ここが今季初のメジャー大会になる。ツアー1年目はここまで4試合に出場。ポイントランキングは143位(7.963pt)に甘んじているが、配分の大きいメジャーで、今後に向けしっかりとポイントを上積みしたい。 このほかの米ツアー参戦組も、順調に調整に取り組んでいる。昨年大会は首位で最終日を迎え優勝争いを繰り広げた畑岡奈紗(最終成績は4位)も18ホールを回り切った。また稲見萌寧、笹生優花もハーフを回り、コースの感触を確認。西村優菜は練習を中心に汗を流し、西郷真央は「普段からとてもお世話になっている」という日本ツアー組の藤田さいきと、笑顔あふれるイン9ホールをプレー。渋野日向子も同じく9ホールを回り精力的に調整を重ねている。 国内組は、ここが全米初出場となる藤田のほか、前回ランカスターCCで行われた2015年大会にも出場している鈴木愛も会場に姿を見せ練習ラウンドを敢行。前週行われた国内ツアー「リゾートトラストレディス」を制した岩井明愛や、2位になった今季3勝の竹田麗央、今季1勝の小祝さくら、山下美夢有ら、日本でギリギリまで戦った選手の本格始動は、あす28日(火)以降になりそうだ。 今大会には上記した選手のほかに、櫻井心那、岩井ツインズの妹・千怜や、復調著しい河本結、尾関彩美悠、神谷そら、木村彩子、仁井優花と21人の日本勢が出場する。(文・間宮輝憲)