「掛け算・割り算ができない。子供が一生どれだけ苦労するのか」 島根県が来年度から新たな学力テストを導入 その名も「たつじんテスト」 狙いとは?
日本海テレビ
12月3日から島根県内の小中学校などで、小学5年生から中学2年生を対象に県独自の学力調査が行われています。この学力調査は今回で最後となり、来年度からは別の調査が始まります。新たな学力テストとの狙いとはー。 この調査は、毎年春に行われている全国学力調査で明らかになった学習上の課題の改善につなげようと、島根県が2006年度から独自に行っているものです。今年度は12月3日から2日間、県内の公立学校に通う小学5年生から中学2年生までの約2万2000人を対象に、小学校では、国語、算数など中学校では英語の学力も調査されます。毎年12月に行われているこの調査ですが、今年で廃止となる予定です。新たな制度について県の担当者はー。 島根県教育庁 教育指導課 義務教育推進室 橋本憲 指導主事 「学力調査では分からない教科・学習の基盤となるつまずきを見るものです」 教育委員会が来年度から代わりに導入するのは、その名も「たつじんテスト」。「国語」「算数」のような教科ごとのテストではなく、言葉の知識や数、図形への理解など、さまざまな知識に関連付けて推論する力を確認するものです。 島根県教育庁 教育指導課 義務教育推進室 橋本憲 指導主事 「子どもたちがですね。普段分かったようなつもりで授業に参加しているのですけれども、分からない場面がたくさんあります。教員が理解し、どういうふうに子どもたちを支援していけばいいかというのを考えることに役立つと思っております」 子どものつまずきを教員が見つける「たつじんテスト」。島根県の丸山知事は従来の教育の在り方に疑問を投げかけます。 島根県 丸山達也 知事 「掛け算ができない。子どもが一生どれだけ苦労するのか。割り算ができない。子どもが一生どれだけ苦労するのかと。考えてみたらこんな状況放置できないでしょう。盛りだくさんになってあれもやる。これもやるってなった。学習指導要領に書かれていることを一通り終わらせるってこと。それはそれで求められてることだと思うけど、 その結果、その自分の掛け算のつまずきを。その放置し続けてるかもしれないと。その畏怖を持って生徒さんに向かい合ってもらう」 来年度の導入を計画している「たつじんテスト」。対象は小学2年生から中学3年生で、実施の判断はそれぞれの教育委員会にゆだねるとしています。新たなテストは子どもたちの基礎学力の向上につながるのか、注目です。
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