【山陰経済】島根県西部で50年余スーパー経営「マルシン」が特別清算開始…負債総額約5400万円
東京商工リサーチによると、島根県津和野町でスーパー経営を手がけていた株式会社マルシンが、11月15日に松江地裁益田支部から特別清算開始決定を受けたことが分かりました。 負債総額は約5360万円だということです。 株式会社マルシンは、島根県津和野町日原で1971年3月に設立され、食品スーパーの運営を手がけていました。 複数店舗を営業していた1991年2月期の売上は8億円を超えていましたが、その後は競合激化や人口減少による需要減などにより業績は下降線をたどり、近年は津和野町日原地区で運営する店舗「ニチマル」のみとなり、売上も1億円台に落ち込んでいました。 「ニチマル」も日原地区で唯一の生鮮食品販売店になっていましたが、後継者問題などで事業継承が難しい状況にあったということです。 このため、山口県防府市に本社を置き山口、広島などに「マルキュウ」や「アルクなどのスーパーマーケットを展開する株式会社「丸久」と津和野町が「地域活性化包括連携協定」を結び、生鮮食品を取り扱う店舗「まごころ市場にちはら」を2024年3月にオープンさせました。 これを受けて、マルシンは運営店舗を閉鎖し、清算に向けた手続きを進め、7月31日に会社を解散。 11月15日に松江地裁益田支部から特別清算開始決定を受けました。 負債総額は約5360万円だということです。
山陰中央テレビ