ドイツ自転車界の「フリューリングフェスト」 激戦生んだ前回コースをそのまま採用しクラシックハンターvsスプリンターの構図再び【Cycle*2024 エシュボルン・フランクフルト:プレビュー】
フレーシュ・ワロンヌ3位で大きなインパクトを残したマキシム・ファンヒルス(ロット・デスティニー)やベン・ヒーリー(EFエデュケーション・イージーポスト)あたりも順当であれば上位争いに加わってくるだろう。直前のツアー・オブ・ターキーで個人総合優勝したフランク・ファンデンブルーク(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)もUCIワールドツアー初勝利が近づいている。 スプリンターでは、2年前のこのレースを勝っているサム・ベネット(デカトロン・アージェードゥーゼールラモンディアル)やカレブ・ユアン(ジェイコ・アルウラー)がエントリー。2011年の優勝をはじめ過去4回表彰台に上がっているジョン・デゲンコルプ(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)も地元でのレースに集中力を高める。ただ、何にしてもタフな上りをクリアすることが大前提。うまく乗り切って最終局面まで前線で生き残れば、勝機が一気に高まる。
そして、バーレーン・ヴィクトリアスは新城幸也を招集。3年連続4回目の出場となる。チームはワウト・プールスやジャック・ヘイグといった上りに強い選手に加えて、スプリント力の高いマテウジュ・ゴヴェカルも控え、穴のない編成。レースを優位に進めるべく、早い時間帯から新城がアシスト任務を任される可能性が大いにありそうだ。
フランクフルトが街をあげて演出する自転車の1日。アンダー23・ジュニア・ユースの年代別レースも行われるほか、ファンがレースコースを体験走行できるミニツアーも催される。
文:福光 俊介
福光 俊介
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