【バレー】パリ切符お預けに古賀紗理那「勝たないと出場権は取れない」セルビア戦へ切り替え
<買取大吉 バレーボール・ネーションズリーグ(VNL):日本2-3カナダ>◇女子予選ラウンド第3週◇第10戦◇13日◇福岡・西日本総合展示場 【一覧】バレー女子・世界ランキング 日本がパリ五輪出場権を争うライバル、カナダとの直接対決をフルセットで落とし、切符獲得はお預けとなった。勝利すれば、残り2試合の成績にかかわらず五輪の出場が事実上確定する一戦だったが、2セット先取からまさかの3連続失セットで逆転負けを喫した。世界ランキングは7位に転落し、アジアトップの座も中国に明け渡した。次戦は明日15日、同8位のセルビアと対戦する。この試合での切符獲得は他試合の結果次第となるが、6大会連続の五輪出場へポイントを着実に積み重ねていく。 ◇ ◇ ◇ 見送った相手のサーブが、日本のエンドラインぎりぎりで弾んだ。2-2で迎えた最終第5セット。2点差をつけて10点台に到達も、11-10から3連続失点で逆転を許した。先にマッチポイントを握られながらもエース古賀のスパイクでジュースに持ち込んだが、最後はサービスエースを決められて力尽きた。つかみかけたパリ切符を目前で手放し、世界ランキングは7位に転落。アジアトップの座も中国に明け渡した。喜びに沸くカナダのコートをぼうぜんと見つめる選手たち。真鍋監督は「そんなに順調にいくとは初めから思ってない。厳しいとは分かっていた」と言い聞かせた。 日本に落ち込んでいる時間はない。この日、アタック決定率36%に抑えられたキャプテンの古賀は、五輪切符がかかる重圧について「それは考えていなかった」と、メンタル面が原因ではないと言い切った。「気持ちが弱かったと捉える選手やスタッフはたくさんいると思う。もちろんそこも大切だが、まずは私たちのことを整理して次の試合に入りたい」と冷静に分析。休養日をはさんで迎える勝負のセルビア戦に向け、チームで修正を図っていく。 古賀は、カナダ戦でチームトップの20得点を記録し、トルコのバルガスに並ぶ196得点で全体1位につけた。絶えず積極的な姿勢でチームを率いてきた絶対エース。「セルビア戦を勝たないと出場権は取れない。みんなが分かってると思う」とうなずいた。体勢を立て直し、6大会連続の五輪出場の目標へ、全員で挑む。【勝部晃多】