美浦からは5人が調教師試験に合格 手塚貴久調教師の長男・貴徳調教助手が抱負「愛される厩舎をつくっていきたい」
5日、JRAから2025年度の新規調教師免許試験の合格者が発表された。美浦からは手塚貴久調教師の長男・手塚貴徳調教助手など5人が合格を果たした。 秋本大介調教助手(43=美浦・菊川正達厩舎所属)「4回目の試験で合格しました。トレセンで初めて小島太厩舎で働かせていただき、小島先生の姿を見て格好いいと思い、自分も将来、調教師になりたいと思いました。目標とする調教師は菊川正達調教師です。いつもスタッフに対して明るく優しく接していて、そういった姿勢は馬に対してもいい影響を与えると思っているので、私もそういった調教師になれればと思います。子供のころから一番好きだった有馬記念が一番勝ちたいレースです」 手塚貴徳調教助手(32=美浦・相沢郁厩舎所属)「3回目の試験で合格しました。父(手塚貴久調教師)が楽しそうに働いている姿を小さいころから見ていて、私も調教師になりたいと思っていました。目標とする調教師は相沢郁調教師、手塚貴久調教師です。相沢厩舎ではのびのび仕事をさせていただいて厩舎の雰囲気もとてもいいですし、手塚厩舎はスタッフがのびのび働いている姿を近くで見ていて、私もそういった愛される厩舎をつくっていきたいと思っています」 平岩大典調教助手(41=美浦・大竹正博厩舎所属)「11回目の試験で合格しました。学生時代に藤沢和雄先生の著書を読み、調教師という仕事に感動しました。目標とする調教師はお世話になっている大竹正博調教師です。馬に対する愛情、仕事に対する信念と熱意を日々間近で見させていただいて、私の調教師としての考え方の土台になっています。海外競馬に興味を持ったのが競馬界を目指すきっかけになったので、ロイヤルアスコットのゴールドCを勝つのが目標です」 松尾卓哉調教助手(43=美浦・千葉直人厩舎所属)「11回目の試験で合格しました。エルコンドルパサーのような強い馬をつくりたいというざっくりとした動機でしたが、トレセンに入っていろいろな知識をつけていく中で、その知識を使って強い馬をつくりたいという思いが出てきました。目標とする調教師は千葉直人調教師と、10年ほど在籍していた中野栄治調教師です。千葉先生は苦労がある中で従業員をまとめ、職場環境もいいのでまねしたい部分です。中野栄治先生は人のポテンシャルを引き出すのがとても上手で、馬のポテンシャルを引き出すためには人のポテンシャルを引き出さなければいけないというのが私の考えでもあるので、少しでも近づけるように頑張ります」 室井潔調教助手(49=美浦・大和田成厩舎所属)「何回受験したかわからないぐらい、たくさん受けました。おそらく18回目ぐらいです。父が宇都宮の調教師をしていて、管理馬を中央競馬に連れていくことがあり、こんなに大きくてきれいな競馬場があるのだと感動し、調教師を目指しました。一番初めにお世話になった清水美波調教師の最初にかけてくれた言葉がとても印象的でした。もちろん大きいレースも勝ちたいですが、まずは一つひとつの勝ち星を目指していきたいです」
東スポ競馬編集部