【精神科医が教える】自分のやる気を引き出すのが上手い人、下手な人の決定的な違い
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります! ● 目標がやる気を失わせる? 今日は「目標の立て方」についてお話ししたいと思います。 目標というのは、1つにやる気を出すために立てるものです。けれど、目標を決めることで、逆にやる気を失ってしまうことも少なくありません。 アテクシは、近ごろ音声配信Voicyの放送回数が1000回を超えましたが、最初から1000回を目標にしていたら、とてもやりきれなかったでしょう。 ● 目標自体が負担になる? そうした崇高な目標ではなく、「これなら続けられそうだな」と感じたり、「聞いてくれる人が増えて嬉しいな」という目の前の些細な喜びが原動力になっていました。 そうやって日々コツコツ続けていたら、気づいたときには1000回になっていただけ。こういうことって、世の中にもたくさんありますよね。 もし目標を立てるなら、自分の目標がなんのためのものかを考えることが大切です。目標を立てた途端に「できるかな……」と不安が湧き上がる目標は、そもそも目標自体が負担になっています。 ● 絶妙な目標の立て方 前向きに「やってみたい」「頑張るぞ」と思えるような目標を設定すべきなんですね。大事なのは、目標を立てることそのものではなく、やる気を引き出すことです。 そのためには、達成可能性が50%くらいのやや甘めの目標を設定するといいでしょう。 ● 達成可能性・五分五分がオススメ 達成可能性が10%とか20%といった高すぎる目標を設定してしまうと、自分を追い詰めるための目標になってしまって、やる気を失ってしまうでしょう。 逆に達成可能性が90%という甘すぎる目標だと、目標を立てるまでもなくやる気がいまひとつ高まらないでしょう。 だから目標を立てるなら、達成可能性・五分五分がオススメなんです。 ※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。
精神科医 Tomy