南郷トマト生産組合 全農家「JGAP」取得 同一作物で100軒超は全国初 福島県南会津町
福島県南会津町の南郷トマト生産組合に所属している全ての生産農家が、国内の農産物安全認証制度「JGAP」を取得した。同一の農作物を栽培している100軒以上の農家で組織する団体が全戸でJGAPの認証を得るのは全国で初めて。28日、県が発表した。 JGAPは日本GAP協会が設ける認証制度。食品や環境、従業員に対する安全確保など100以上の基準を満たした生産農家に与えられる。認証を受けると、生産過程も含めた農産物の信頼性を消費者にアピールできる利点がある。 生産組合は組合員全てのGAP取得を目指し、2019(令和元)年9月から毎年約20戸ずつ取得してきた。「JGAP指導員」の資格を持った県やJAの職員から助言を受けるなどして、認証農家を増やすことに成功した。 南郷トマト生産組合の高木正貴組合長は「全組合員が認証を受けたことで南郷トマトをGAP商品として市場へ送ることができる。認知を広めるために広報活動に力を入れていく」と話した。
同組合は10月、GAPの普及に貢献したとして日本GAP協会主催の「GAP Japanアワード2024」を受賞した。