中団から強襲してダートグレード競走を制したアラジンバローズ

＜1日・佐賀競馬＞ 　佐賀競馬の第24回サマーチャンピオン（JpnⅢ、1400m）は1日、オープン級の12頭が出走して争われ、単勝8番人気だった兵庫のアラジンバローズ（下原理騎乗）が待機策から鋭く伸びて1分25秒9で勝った。4分の3馬身差の2着にラプタス（JRA）、さらに2馬身差の3着にはタイガーインディ（兵庫）が入った。単勝3210円、馬単3万4750円、3連単19万3800円など、このレースでの過去最高配当が飛び出した。 　1番人気のメイショウテンスイが9着、2番人気のテイエムトッキュウは8着と、前評判の高かったJRA勢は失速した。金星を挙げたアラジンバローズは中団を追走。勝負どころからインをついて上昇し、混戦状態から先頭に立っていたラプタスとの追い比べを制した。 　新子雅司調教師のレース選択が功を奏した。中距離路線の地方重賞を2勝していたが「この馬はマイルあたりの距離が良さそうだと感じ、短い競馬も使ってみたかった。地方ではマイルのレースが少ないから思い切ってここに挑んだ」と同師。 　下原は「最初は（初距離に）戸惑ってハミを取ってくれなかったが、向正面から気合を入れたらグンと行ってくれた。あまり欲を持たずに上がりの脚を生かそうと思っていた」と無欲のVを振り返った。