『薔薇と椿 ~お豪華絢爛版~』発売1周年。大正時代の華族の家で巻き起こる仁義なき“おビンタ”バトル!【今日は何の日?】
Nintendo Switch版はJoy-Con操作によるバトルの気持ちよさもポイントでした 【記事の画像(7枚)を見る】 2023年(令和5年)9月19日は、Nintendo Switch用ソフト『薔薇と椿 ~お豪華絢爛版~』が発売された日。本日で発売から1周年を迎えました。 2007年にFLASHゲームとして登場したのち、ユーザーからの支持を得てスマホ版、さらにはNintendo Switch版が発売されたという異色の経歴を持つ本作。内容は大正時代の華族の家で巻き起こる、淑女どうしの“おビンタ”バトルを描いたアクションゲームとなります。Nintendo Switch版はローカル対戦や総アニメコマ数約2000枚のグラフィック、フルボイス化などの要素が追加されたほか、Joy-Con完全対応になったのが大きな特徴です。 主人公が異なる“伝説の薔薇の嫁”、“復讐の白い椿”、“ワールドユース編”、“静かなる椿の日常”という4つのシナリオのほか、コラボシナリオ“ラムラーナ編”の計5つをプレイできます。メインとなるのは椿小路玲子が主人公のシナリオ。華族である椿小路家の長男に嫁いだものの、彼が亡くなってしまい、庶民の出だった椿小路玲子は家族にいびられるようになります。そこから玲子は相続権を手に入れるため、“おビンタ”でのし上がっていくことに。 “伝説の薔薇の嫁”をクリアーするとプレイできる“復讐の白い椿”は、敗北にまみれた華族の沙織が椿小路家を奪い返すためにおビンタバトルに挑むというもので、立場が逆転した世界観がおもしろいです。個人的に大好きなのが、“ワールドユース編”。世界を相手に“おビンタ”バトルをくり広げるという内容で、1990年代の少年漫画のようなノリで展開していきます。どこかで見たことがある縦ロールの少女がラケットを使って殴ってきたりとツッコミが追いつきません。 本作のキモとなるおビンタバトルは、ターン制でビンタと回避を交互に行い、ビンタを耐えるHPがなくなったほうが負けというルール。1ターン中に放てるビンタは1回ですが、回避には制限がないので、相手のモーションを見極めるのが重要となります。おビンタを多く決めると相手を掴んで“往復おビンタ”ができたり、ベストタイミングで相手のおビンタを避けると“おカウンタァ”で反撃も可能。 ルールはシンプルながら、フェイントを織り交ぜながらのジリジリとした駆け引きと、その緊張感の中で一撃を決めたときの気持ちよさは最高。やみつきになるおもしろさです。HPが減るとだんだんと顔が腫れていくといったグラフィックの変化も細かいです。ふたり組のキャラクターが敵として立ちはだかるとき、右側のキャラクターだけ重点的にダメージを食らうというようなギャグもあったり、どの対戦相手も個性的なので飽きずに遊ぶことができます。 昭和感の溢れるオープニングムービーや、すべての項目に“お”が付いていて“お言語選択”や“おクレジット”になっているオプション項目など、作り込まれた世界も魅力です。まだ遊んだことがない人はこの機会におプレイしてみてください!