矢井田瞳 ファンの声で弾き語りツアー再び「わくわくしています」
MCは各地ごとに考え、前日にメモ帳を手に街歩きも
──嘘をつけないし、より正直に向き合わないといけないですよね。 はい、わかります。自分で書いた曲なんですが、バンドでやっていたときにはその楽曲の聴こえ方など気づかなかったことが、弾き語りでやると何年か越しに気づけたりして。そういう新しい発見がたくさんできるということも知って、続けたいなと思っていたので、2回目が実現して嬉しいです。 ──ほんとにヤイコさんがそのまんまダイレクトですよね。お客さんからすれば嬉しいことだと思いますが。 私がダイレクトに発信するからこそ、お客さんからの反応もダイレクトな感じで。セットリストも自由にその日の気分で変えていこうと思っているので、その日会場に来てくれたお客さんとしか作れないその日のライブがまた16個できるのかなって、楽しみです。 ──ハプニングもあったり? もちろん弾き語りのアレンジとしてこれがベストというものを作ろうと思っていますが、完璧に作ったものを人前でやるときに、お客さんの手拍子につられて私がテンション上がってめっちゃ速くなってぐちゃぐちゃになったりしても、それはそれで一つのいい思い出になるというか。 ──そういうの楽しみです、期待しています(笑) あはははは。そのほうが思い出になるかもしれないですね。 ──MCは、その土地土地のために、いろいろ考えたりされますか? そこがめちゃめちゃしんどいんですよ。しゃべるのがそんなに得意ではないので、ある程度は考えておきたいんです。歌う脳みそとしゃべる脳みそは違うので。その街で感じたことを話せるように、前日とかにメモ帳を持って街や会場の近所を歩いたりしています。MC、頑張んなきゃ。
大阪のファンにメッセージを
──新しくチャレンジしたいことは? 昨年の弾き語りでは、初めての弾き語りツアーという意気込みがあって、自分ができることをいっぱい披露したいみたいな感じで、ピアノや笛やウクレレ、(ギターの)12弦、パーカッション……みたいに欲張りました。今回は少しシンプルにしつつも伝わる思いは変わらないみたいにしたいです。もちろんお客さんを飽きさせないように、というのは念頭におきつつです。 ──セットリストが楽しみです。 セットリスト、そうですね。「TIME CLIP」の中からも弾き語りの新曲として沢山やりたいです。 ──全公演弾き語りというのは、実は今回が初めてとか? はい、実はそうなんですよ。前回は東名阪のライブでサポートミュージシャンがいてくれたんですが、今回はいないので。飛び入りで誰かが来てくれることはあるかもしれないですけど。前回も(山口)洋さんが来てくださったり、神戸で「見に行くわ」って来てくれたパーカッショニストの正木健一さんがそのままステージに出てくれたり。そういうのもお楽しみに。場所的にはいわき、神奈川、栃木、長崎は久しぶりですね。全国を周らせてもらうので、その途中途中で感じたことをメロディーと歌詞にしておいて、ツアー終わったらまた新作を作って、またツアーに出る、そんなサイクルにしていけたらと思っています。 ──大阪は、来年3月26日にブリーゼですね。ぜひ大阪のファンの皆さんにメッセージを。 MCでのツッコミお手柔らかに(笑) ──ああ、ずっとしゃべりかけますからね、大阪は(笑) あははははは。そうなんですよ。大阪はホールでの初めての弾き語り、しかもファイナルです。関西では大阪だけなので、関西のみなさんに是非集まってもらいたいなと思っています。めちゃめちゃ楽しみにしています。