矢井田瞳 ファンの声で弾き語りツアー再び「わくわくしています」
豊中が自分を育ててくれたから今がある
──ヤイコさん自身のライブとしては、夏の元気祭り、子供連れOKの「おやことやいこ」がありました。いかがでしたか? 「子供ができてあまりライブに来られなかったけど、久しぶりに来られてすごく楽しかった」っていうお客さんからの声がすごく嬉しく感じられたライブでした。独りよがりじゃないというか、途中で爆睡している子もいましたが、目をまん丸くしてギターや歌や電子ドラムの不思議な音を聴いている子もいたりして。アンケートに「将来ドラマーになりたい」っていう感想を書いてくれた子がいたのは、すごく嬉しかったです。 ──子供たちが音楽に興味を持ってくれるのは嬉しいですね。子供たちといえば、故郷・豊中市の80周年記念式典のステージで子供たちのダンスチームや少年少女合唱団とコラボしたり、豊中の小学生が書いた作文をもとに曲を作って。 そうなんです。20歳まで豊中に住んでいたことで、式典に出させていただきました。照れくさい気持ちはありましたが、豊中が自分を育ててくれたから、こうしてデビューできて今がある。そういうゆかりのある土地の式典で歌わせていただくのは嬉しいと思いました。とても光栄でした。 豊中のたたみ6畳の自分の部屋で初めてアコギを弾いたのが私の音楽の始まり、原点だから。豊中市のために作った「その先へ」という新曲を披露しましたが、未来を切り開いていく子供たちの力強さみたいなものをメロディーと歌詞に込めました。
ファンの要望受け映像作品も
──その新曲、ライブでもぜひ聴かせてください。ライブといえば、12月2日にデビュー15周年記念ライブがBlu-rayとしてリリースになりますね。 ツアーで周れていない所もありライブに来られない方もいて、ファンの方から映像作品を出してほしいという声をすごくいただいていたので、今回出せることになってよかったです。Blu-rayなのでめちゃくちゃ画質がいいです。 もともと「TIME CLIP」の特典映像のために収録していたんですが、その映像がほんとによくて、楽曲に対する愛を感じる映像で、「TIME CLIP」の特典に入らない曲も愛情を持って編集してくれていて、いつかこれをフルで出せたらいいねと話していたのが実現しました。頭からアンコールが終わった最後まで完全ノーカット。生ものなのでちょっとしくじったりとかMCも全部そのまま空気感がパッケージされているので臨場感めっちゃあります。 特典には5月の「TIME CLIP」ツアーファイナル(Zepp DiverCity)の「TIME CLIP」収録曲の音源が入ったCDがついています。15周年の1年を映像と音でぎゅっとしたようなパッケージです。ライブで感じられる高ぶる感情とか、よかったって瞬間もつまってます。