矢井田瞳 ファンの声で弾き語りツアー再び「わくわくしています」
「関西でやって」「四国でやって」の声に応え全国ツアー開催
──次のライブは12月からの「弾き語りTOUR 16/17 ヤイダヒトリ」ですね。最初は東京公演(12月3日)だけの予定がファンの皆さんの熱い声で全国ツアーになったとか。 そうなんです。ありがたいことに「うちの地方にも来て」「関西でやって」「四国でやって」とかという声をたくさんいただいたので、その声があったからこそ全国ツアーが組めました。16公演。前回15公演だったので増えました。今は合宿前のようなそんな気持ちです(笑)昨年の1回目の前は、高校の部活の1年生の合宿。どんなことが起こるか、どんな楽しさ、どんなつらさがあるかわからなかったけど、1回やって、今は2年生の合宿前みたいな感じです(笑) ──今回はもっとやりたいことやれる、自信持ってやれるかな、みたいな? それもありますし、やっぱりわくわくが一番大きいです。弾き語りなので、風邪もひけないし、(マネジャーと)二人で荷物を持てるだけ持って移動する光景が頭をよぎって、それがまた始まるんだなって。 ──「音楽」ときっちりつきあうために、「音楽」に嫌われないために弾き語りを、と言われていました。弾き語りをやりたいと思った理由を教えてください。 デビュー当時からイベントに呼んでいただいたときに2、3曲弾き語りでやっていましたが、思い返せば、がっつり自分のギター歌だけで何かを表現するということに15年間向き合ってきていなくて、いつかやりたいなと思っていたけど先延ばしにしていたことの一つでした。活動続けていく上で、ロックフェスを周ったときにたくさんの先輩ミュージシャンの戦っている姿を見て、「弾き語りの魅力的な人って素敵だな」と思って、それは技術がうまいとかそういうことだけではなく、聴こえてくる音は声とギターだけだけど、背中にあるもの背景とかはちゃんと聴いている人に伝わるんだなって勉強になって。私もちゃんと「弾き語り」に向き合っておくべきだなと思って、昨年、初めてツアーとしてチャレンジしました。