口内はは700種類以上の細菌の住処⁈ 改善すべき生活習慣3選【英歯科医が解説】
近年のヘルスケアでは腸内フローラの存在と機能を理解することが非常に重視され、新しいアドバイスやプロバイオティクス商品が次から次に発表される。最近では“口内フローラ”も、体内で2番目に大きい細菌叢として注目を浴びているのだ。 【写真】健康にはよくても歯には有害!? 歯に悪い「6つの食品」 私たちの健康にどのような影響を与えるのかを理解するべく、歯周病治療の第一人者で、ロンドンの歯周病専門クリニックRW Perioの創業者でもあるリーナ・ワディア医師に話を聞いた。口内フローラに影響を及ぼす生活習慣とは? ※この記事はイギリス版ウィメンズへルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。
1. 不健康な食生活
砂糖や精製糖質の多い食事は口内の悪玉菌の燃料となり、歯のエナメル層を浸食する酸の生成や歯垢の蓄積につながる。加工食品や食物繊維および必須栄養素が少ない食品は、口内の善玉菌に対抗する善玉菌の成長も妨げるのだ。さらに、このような栄養価の低い食品は、自然食品を摂取したときほど効率的に唾液が生成されないデメリットも。
2. 口内の衛生管理が不十分または不規則
歯や歯茎に歯垢(細菌のベタベタした薄い膜)が蓄積すると、歯周病や虫歯のリスクが高まる。この歯垢は、定期的に除去しないと硬くなって歯石になり、歯茎の炎症を引き起こす。
3. 喫煙
タバコを吸うと、口内の免疫反応を弱めて歯茎に直接ダメージを与える毒素が体内に取り込まれ、口内で細菌が増殖しやすくなる。結果、歯周病のリスクが高まり、口の治癒能力が弱まってしまう。