今さら聞けない炭の火起こし方法と消し方。バーベキューで役立つ簡単なやり方と後片付けのコツ
■炭が全体的に白くなってきたときが広げるサイン
炭の表面が全体的に白っぽくなったら炭を広げます。完全に真っ白になる必要はありませんが、炭ひとつひとつが白っぽくなるまではまとめておきましょう。 広げる際は、ある程度炭同士をくっつけた状態で。熾した直後の炭は表面だけに火が入っている状態です。単独で置いておくと熱量が足りず消えてしまいます。なので、広げる場合は白っぽくなった炭同士をしっかり重ねるようにしておきましょう。あとは炭を足して放置するだけでOK。なるべく小さめの炭から足していくといいですね。 ちなみに、炭火を付けるのに便利なアイテムもあります。その名も“チャコールスターター”。使い方は簡単で、チャコールスターターの中に炭を無造作に入れて、火を付けた着火剤の上に置くだけ。あとは煙突効果で一気に熱が上方に上がっていくので、ほんのちょっと待っているだけで炭全体が真っ白に。 年に数回はBBQを楽しむ、キャンプで炭火調理する機会が多い、という方は要チェック。今回はユニフレームの「チャコスタⅡ」(4950円)を使用しましたが、ホームセンターでも売っています。
■炭火の片付けのコツは広げる&火消し壺
BBQ後の炭の後始末のコツは「広げる」こと。 キャンプ場やBBQ場には灰捨て場が設置されていることも多いですが、火がついた状態で捨てるのはご法度。完全に燃やしきってしまうのが一番ですが、どうしても燃やしきれない場合は早めに炭を広げておき、消火でき次第捨てるのが理想です。 また、焚き火台やBBQグリルに載せたまま水をかけるのは避けたほうが◎。熱々の炭に水をかけてしまうと、水蒸気や跳ねた水で火傷する危険性がありますし、焚き火台やBBQグリルが歪んでしまったり、サビの原因にもなります。 どうしてもすぐに消火したい!というのであれば、「火消し壷」を利用しましょう。金属製の器に炭を入れて蓋をすると、空気が遮断されて消化できるアイテムです。形が残っている炭であれば、この方法で消化すると再利用できるメリットもあります。アウトドアブランド以外にも、ホームセンターでも売っています。 つい扇いでしまいがちですが、ぐっと堪えて待つだけ失敗なしに炭に火を付けられます。難しそうな印象もある炭火熾しですが、案外簡単なんです。スマートに着火できればBBQの盛り上がりも違ってくるかも。ぜひお試しを。
<取材・文/山口健壱(&GP) 写真/逢坂聡>