ゴルフは「手を使う」のではなく「腕を回す」のが正解!? ショットが良くなる腕の使い方を解説【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯79】
一昨年の全米女子アマを制し、23年12月のプロテストで合格した馬場咲希プロを、中学1年から指導しているのがプロコーチの坂詰和久(さかづめかずひさ)、通称『わきゅう』だ。坂詰コーチと20年以上の付き合いがあるベテラン編集者Oが、謎キャラコーチの気になる話を聞き出す。今回は「自然な腕の回旋と手を返すことの違い」がテーマだ。
O編 数回にわたって、スウィング中の腕の回旋について聞いてきたよね。腕というのは、バックスウィングでは右に回旋して、ダウンスウィングからフォローにかけては左に回旋する。それが自然な動きだと。 坂詰 そうですね。どのタイミングでどのくらい回旋するかは選手によって違いますが、すべての選手が、腕を回旋させてスウィングしているということを、しっかり理解してほしいと思います。 ただ、腕を回旋させるって言うと、手を返したり、腕をねじってフェースを返したりする動きと混同しちゃう人が多いんですよね。 O編 あぁ、そこを混同しちゃうとよくないね。わきゅうは、その違いをどうやって説明してるの? 坂詰 まず、自然な腕の回旋というのは、腕の付け根から腕全体が回旋するものだということを理解したいですね。実際には両腕が回旋するんですが、右腕はバックスウィングで曲がるので、左腕全体がバックスウィングで右、ダウンスウィングで左に回旋するイメージを持つといいんじゃないでしょうか。それと、自然な腕の回旋というのは、とても緩やかなんです。バックスウィングで右に回旋したぶんだけ、ダウンスウィングからインパクトにかけて、少しずつ緩やかに左に回旋して戻るような感じですね。 O編 なるほど。じゃあ、それに対して、手を返したり、腕をねじったりする動きは? 坂詰 こちらは、上半身の力で、ひじから先をねじって、フェースを返すような動きだと考えてもらえるといいと思います。 O編 腕全体じゃなくて、腕の先のほうだけが動くんだね。 坂詰 あと、手を返す動き、腕をねじる動きというのは、フェースのターンが急激なんですよ。インパクトゾーンだけでフェースを返すような動きなので、インパクトのフェース向きが安定しないんです。 O編 フェースがスクエアに当たったときは真っすぐ飛ぶけれど、その確率が低いってことか。 坂詰 インパクトゾーンの動きなんて一瞬ですからね。それを急激な動きで思い通りにコントロールするのは難しいわけです。 O編 だからこそ、ダウンスウィングでは、緩やかに腕を左に回旋させながら、フェースをスクエアに戻していく感覚を身につける必要があるわけだ。
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