正式指名されたトランプでも...カメラが捉えた妻メラニアにキス「避けられる」瞬間 直前には手を取り合う姿も
共和党全国大会で大統領候補として正式指名されたドナルド・トランプ前大統領。指名受諾演説の壇上で、妻のメラニア・トランプにキスをしようとするが・・・
ネット上で拡散した動画で、メラニア・トランプが夫であるドナルド・トランプからのキスを「かわしている」ように見える、と批判されている。 【動画】妻メラニアにキスを「避けられる」トランプ前大統領 この一瞬の出来事は、トランプが正式に共和党の大統領候補になると決定したのちに行なわれた、指名受諾演説の壇上で起きた。 トランプはこの演説の中で、自身が狙われ、耳を撃たれた7月12日の暗殺未遂事件に言及した。 「私には何の不安もなかった。なぜなら、神が私の側についてくれていたからだ...私があなたたちと一緒にこの会場で立っていられるのは、全知全能の神のご加護のおかげだ」。トランプは共和党全国大会が開催されたミルウォーキーの聴衆に語りかけた。 演説の直後、トランプは身を乗り出して妻メラニアの唇にキスをしようとしたが、メラニアがこれを「かわした」ように見えたと、米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の通信員で元ホワイトハウス支局長のスティーブン・ハーマンが、ソーシャルメディア・プラットフォームのマストドンに投稿した。 この瞬間を切り取った動画はX(旧ツイッター)上でも、ジャーナリストのアーロン・ルパーによってシェアされた。ルパーも、前ファーストレディーのメラニアが「トランプのキスをかわした」と指摘。投稿は21万6000回以上視聴された。 短い動画の中で、メラニアは夫が壇上でキスをしようとした際に、自身の頬を差し出している。その後、2人は手をつないでステージを去った。 メラニアが夫からのキスをかわそうとしたのは、これが初めてではない。 2020年8月にも、共和党全国大会での選挙演説のあとに、トランプのキスを避けたことがあった。 その1週間前には、大統領専用機エアフォース・ワンから夫妻で降り立った際に、夫が伸ばした手をピシャリと払ったように見える様子が捉えられていた。 2024年共和党全国大会へのメラニアの出席は、2021年1月にホワイトハウスを去って以降では非常に稀な、公の場への登場だった。 メラニアは、夫の支援者集会や選挙関連のイベントに参加せず、さらには不倫の口止め料に関して刑事訴追を受けている裁判についても、支援しないという選択をしている。 しかし、13日に夫が耳を撃たれた後には公の場でコメントを残している。 「この出来事は彼女(メラニア)を大きく動揺させたのだと思う」と、トランプ政権時に駐ドイツ大使などを務めた側近のリチャード・グレネルは、15日に開催されたブルームバーグのイベントで述べた。 トランプは指名受諾演説の中で、銃撃事件の一部始終を振り返った。この事件では聴衆のうち1人が死亡し、2人が重傷を負った。 「暗殺者の銃弾は、私の命を奪うまで、あと4分の1インチ(約6.4ミリ)に迫っていた」とトランプは語った。「何かが当たったのを感じた。右耳に大きな衝撃を覚えた。私は直ちに、これは深刻な事態だと悟った。我々は攻撃されているのだと」 ペンシルベニア州バトラーで開催されていたこの集会に参加していた聴衆の大半は「私が死んだと思った」が「私を見捨てようとはしなかった」とトランプは付け加えた。 「私は今晩この場にいないはずだった。私があなたたちと一緒にこの場に立っていられるのは、ひとえに全知全能の神のおかげだ」 トランプはまた、13日の選挙集会で頭を撃たれて亡くなった消防士のコリー・コンペラトーレにも哀悼の意を捧げた。 「悲しいことに、銃撃犯は私たちの仲間である1人のアメリカ人の命を奪った。コリー・コンペラトーレ。信じがたいほど素晴らしい人物だと誰もが私に話してくれた」と、トランプは語った。 ステージに立つトランプのかたわらには、コンペラトーレの消防用ヘルメットとジャケットが置かれていた。トランプは歩み寄り、このヘルメットにキスしたのち、全国大会に集まった聴衆に黙とうを呼びかけた。 ジャケットの背面には、コンペラトーレの名字がプリントされていたがスペルが間違っていた。 全国大会が始まる前には、会場の廊下で手を握り合うトランプ夫妻の写真がX(旧ツイッター)に投稿された。 トランプ支持者の右派ブロガー、イアン・マイルズ・チョンによるこの投稿は公開後20分間で5万6100回閲覧された。 (翻訳:ガリレオ)
マーサ・マクハーディ