阪神戦で同点機に代打を送らなかった横浜DeNAラミレス決断は塩采配か
「8番・井納」の打順が裏目に出た。 12日、横浜スタジアムでの横浜DeNA対阪神の試合は、井納とメッセンジャーの投手戦になっていた。 横浜DeNAは1点を追う6回一死から宮崎がセンター前ヒットを打った。二死となったが、石川がライト前ヒットでつなぐ。二死一、二塁の同点機で、ピッチャーの井納に回ってきた。ベンチは代打を告げることなく、ここまで6安打2失点4三振の力投を続けていた井納をそのまま打席に立たせた。結果はライトフライである。 3回、5回の2打席も「8番」の井納が、いずれも先頭打者となり三振だった。4回に同点に追いつき、さらに二死一、三塁の勝ち越し機に三振に終わった石川が、そこで1本打っていれば打線の流れは変わっていたが、負けるときの巡り合わせとは、こういうものである。 追い込むまでは、20勝利投手のボール。追い込んでからはコントールミスの一流半のボール。それが井納という投手が、大きな貯金を作れない理由のひとつだが、4回二死一塁から鳥谷を迎えた場面でも、カウント2-2からの勝負球が投げた途端にボール。フルカウントとなり、それが一塁走者に自動スタートを切られることになり、鳥谷に甘く入ったフォークの抜け球を左中間に運ばれ、中谷に一気に先制ホームを踏まれた。 1-1で迎えた6回も、先頭の糸井を0-2から四球で歩かせた。糸井の走塁ミスでアウトカウントは増えたが二死から中谷にど真ん中のスライダーをフルスイングされ、勝ち越しのソロをレフト最前列に打たれた。 たかが1球。されど1球。 井納は、走者を出しながらも7回は無失点に切り抜けたが、8回に福留、鳥谷に、それぞれ一発を浴びて1-4でゲームを決められてしまった。この試合だけに関して言えば、井納の続投は凶と出た。 6回、井納に代打を送らなかったのは、やはり采配ミスなのか。 ラミレス監督は、試合後、その意図をこう説明した。