「スーパーGII」札幌記念は1番人気が不振 穴党記者が大駆けを期待する伏兵2頭とは
芝のレースは、昨年9月のGIIセントライト記念(8着。中山・芝2200m)以来、実に6戦ぶりの出走となるが、太田記者はその点についても不安はないという。 「ドゥラエレーデは芝、ダートを問わない、いわゆる"二刀流"。2歳時にGIホープフルS(中山・芝2000m)を制覇した実績からも、芝への適性の高さは疑いようがありません。 札幌・芝では2歳時の未勝利戦(芝1800m)で2着。その時の勝ち馬は、その直後に同地でGIII札幌2歳S(芝1800m)を快勝したドゥーラですから、洋芝での割引も必要ありません。当時からの成長も加味すべきでしょうし、すんなり好位で運べそうなメンバー構成も歓迎です」 太田記者が推すもう1頭は、ノースブリッジ(牡6歳)だ。 「近年のトレンドとして、札幌記念では香港での好走実績のある馬の活躍が目立っています。香港と札幌は洋芝で平坦という共通点があり、求められる適性も同じなのでしょう。 そして、ノースブリッジも前走で香港のGIクイーンエリザベス2世C(4月28日/シャティン・芝2000m)で3着と好走しています。国内の洋芝コースでの出走は今回が初めてとなりますが、クイーンエリザベス2世Cでは今春のGI安田記念(東京・芝1600m)も快勝したロマンチックウォリアーからコンマ3秒差。洋芝適性があるのは証明済みと言っていいでしょう。 今回は帰国初戦となりますが、7月上旬からみっちり乗り込まれており、仕上がりは良好。一発を期待したいですね」 今年も「スーパーGII」と言われるにふさわしいメンバーがそろった札幌記念。はたして、本命プログノーシスを脅かす存在はいるのか。ここに名前のあがった2頭が、その大仕事を成し遂げても不思議ではない。
土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu