同性婚訴訟、原告側が最高裁に上告…国の賠償責任を認めなかった判決に不服
同性婚を認めない民法などの規定は憲法違反だとして、東京都内の同性カップルらが国に損害賠償を求めた訴訟で、原告側は8日、違憲判断を示しつつも国の賠償責任を認めなかった東京高裁判決を不服として、最高裁に上告した。
先月30日の高裁判決は現行の法制度について、「性的指向によって法的に差別的な取り扱いをしている」と述べ、「法の下の平等」を保障する憲法14条1項や、個人の尊厳などに立脚した婚姻に関する法律制定を求める憲法24条2項に反すると判断した。ただ、最高裁の統一判断は出ておらず、国会にとって違憲性が明白とは言えないとして国の賠償責任は認めなかった。
同種訴訟の高裁判決は、今年3月の札幌高裁に続いて2件目だった。同様に請求を認めなかった札幌高裁の判決に対しても、原告側が最高裁に上告している。