浜松開誠館が3年ぶり16強入り、U17女子日本代表の後藤が2戦連続30点超え
◆全国高校バスケットボール選手権大会(ウインター杯)第2日(24日・東京体育館)▽女子2回戦 浜松開誠館77―53千葉英和 浜松開誠館のエース・後藤音羽(3年)が、また爆発した。1回戦(23日)の近江兄弟社(滋賀)戦の36得点に続き、千葉英和戦でも32点をたたき出してベスト16入りに貢献。「入りから相手に思うようなプレーをやらせないように出来た。よく守れていたと思う」と、チームにも自身にも、合格点をつけた。 179センチの長身を生かして、インサイドを支配した。守っても、相手の得点源・渡部怜梨(3年)を封じた。外周りの選手とのマッチアップだったが、「練習でもガードとやっているので、足もついていけました」と、うなずいた。 後藤が入学して2年は、いずれも2回戦で敗退。特に、昨年は優勝した京都精華に63―83で屈した。「何も出来なくて、ハーフタイムに泣いてしまった」。思うようなプレーがまったく出来ず、試合中にもかかわらず涙を流した。 メンタルの弱さを克服するためこの1年間は、意識的に練習から声を出した。今夏にメキシコで行われたU17W杯で日本代表の主将を任された。「気持ちの持ち方を学ばせてもらった」。攻撃面ではゴール下だけでなく外からのドライブや3点シューターにも磨きをかけた。一回り成長して大舞台に戻ってきた。 8強入りをかけて3回戦は精華女子(福岡)と対戦する。U17W杯でともに戦った清藤優衣(3年)とのマッチアップが予想される。「ジャンプショットがうまいので気をつけたい」と、警戒。“日の丸対決”を制し、後藤がチームを2016大会以来のベスト8へ導く。
報知新聞社