日本代表撃沈の超怪物…98年アルゼンチン代表の英雄たち(4)猛犬なのに!?「IQ」が最高の完璧なボランチ
1998年FIFAワールドカップ・フランス大会。本大会初出場を果たしたサッカー日本代表は初戦でアルゼンチン代表と激突し、世界を知ることとなった。今回は98年W杯・日本代表戦に出場したアルゼンチン代表から選手をピックアップしてフットボールチャンネル編集部が独自の方法で算出した能力値を紹介する。
MF:ディエゴ・シメオネ(インテル/アルゼンチン代表) 1970年4月28日生(当時27歳) 97/98シーズン リーグ戦成績:30試合6得点 アルゼンチン代表通算108試合11得点 アルゼンチン代表での主な出場大会:91年コパ・アメリカ(優勝)、93年コパ・アメリカ(優勝)、94年FIFAワールドカップ・米国大会、95年コパ・アメリカ、98年FIFAワールドカップ・フランス大会、99年コパ・アメリカ、02年FIFAワールドカップ・日韓大会 1990年代のアルゼンチン代表において、ディエゴ・シメオネの存在を外すことができない。中盤で強烈な闘志をみなぎらせ、攻守両面において多大な貢献を見せる完璧なMFだった。 日本代表と激突した1998年はまさに全盛期。アトレティコ・マドリードからインテルへ移籍した1年目となる97/98シーズンにはUEFAカップ優勝に貢献するなどサッカー界の中心的存在として活躍していた。 能力値の最高評価は「IQ」。試合中はまさにファイターといえるスタイルながら、実際には狡猾であり、『“マリーシア”とは何か?』という答えともいえる選手である。 とはいえ、選手としての技術も高く、「ドリブル」「パス」「テクニック」でも一定の水準以上の数値を記録。こういった選手としての特徴は監督としても世界トップクラスとなった現在でも垣間見える。 この98年W杯では、決勝トーナメント1回戦のイングランド代表戦で当時、若く才能溢れるデイビッド・ベッカムを退場追い込む働きで一躍話題の中心となった。この一連の流れもシメオネのIQの高さを裏付けるといえるだろう。