33年前に封印された「幻のホーム」に潜入! 旧成田空港駅が「リアル8番出口」「降りちゃいけない異変」とSNS注目
車内の広告やシートは見慣れたものなのに、電車を出ると33年前に使われなくなったままの光景が……降りたら戻ってこれなさそうな異様な光景が話題になっています。 【動画・画像集】「異世界に迷い込んだ」ような旧成田空港駅の姿
6月25日、X(旧Twitter)に動画を投稿したのはヂオくんさん(@giokun)。 「電車で居眠りしてたら、異界の駅へ連れて行かれた」という架空のコメントが添えられた動画には、最初こそ見慣れた電車内が写っていますが、カメラをホームに向けると閑散とした廃墟のような駅の光景が広がっています。 よく見る光景のすぐそばにある、どこか異界めいた異質な雰囲気にSNSでは、 「リアル『8番出口』だ」 「きさらぎ駅をほうふつとさせる。降りてはいけない」 「人気が全くないだけでこんなに異様で怖く感じるんですね」 「旧成田空港駅……時代が止まっててまさに異界感満載」 と多くのコメントが寄せられ、1万6000件のいいねが寄せられました。
33年前まで実際に使われていた「旧成田空港駅」の特急ホームで撮影されたもの
この映像は京成電鉄の東成田駅が、かつて「成田空港駅」と呼ばれていた時代の幻の特急ホームを写したものです。毎日新聞によると、1991年まで実際に使われていました。 駅を管理する京成電鉄は、駅設備を当時のまま「成田空港の歴史を伝える駅」として保存。6月22日・23日に京成電鉄と、アパレルショップ・フリークスストアが開催した「昭和・平成ノスタルジーミュージアム」というイベントで参加者にお披露目。 イベントでは、当時のポスターや初代スカイライナーを復元したフォトスポットを設置し、かつての雰囲気を再現しているんだとか。 ※:イベントはすでに終了しています。
なぜこのホームは使われなくなった?
ではなぜ、この駅は使われなくなってしまったのでしょうか? それは幻に終わった「成田新幹線」の計画が影響しています。産経ニュースによると、旧成田空港駅がオープンしたのは1978年。旅客ターミナルまで有料バスで6分かかるという不便な位置にありました。国鉄がターミナル内に成田新幹線を乗り入れる計画があったためです。 その後、新幹線計画が頓挫したことで、1991年にJR東日本と京成電鉄が新線で第1ターミナルに乗り入れ、現在の「成田空港駅」が開業しました。空港アクセスルートから外れた旧成田空港駅は東成田駅に改名され、ローカル駅に「格下げ」。スカイライナーは停車しなくなりました。 そのため、当時この駅を利用して成田空港を利用していたという人からのコメントも「懐かしい」「壁を見ただけでわかってしまった」と多く寄せられていました。