SixTONES・松村北斗、映画単独初主演! 新海誠『秒速5センチメートル』が実写化、監督は奥山由之
新海誠が手掛けた劇場用アニメーション『秒速5センチメートル』が実写映画化されることが決定。主演を本作が映画単独初主演となるSixTONESの松村北斗、監督を奥山由之が務める。公開は、2025年秋を予定。 【写真】監督・奥山由之×原作・新海誠の2ショット 『君の名は。』(興行収入250.3億円)『天気の子』(興行収入141.9億円)『すずめの戸締まり』(興行収入149.4億円)、3作品の累計興行収入は異例の540億円を超える記録的な大ヒット作を生み出してきた、日本を代表するアニメーション監督・新海誠の劇場用アニメーション『秒速5センチメートル』を原作とした実写映画が制作。これまで新海誠アニメーションの実写映像化作品が公開されたことはなく、本作は新海誠の初実写化公開作品となる。 劇場用アニメーション『秒速5センチメートル』は、『ほしのこえ』『雲のむこう、約束の場所』に続く、新海誠の3作目の商業公開作品にあたり2007年に公開。映像美、音楽、特徴的なセリフで編まれた詩的な世界観は、新海誠を新海誠たらしめているセンチメンタリズムが凝縮された新海ワールドの原点との呼び声も高く、公開から17年以上たった今もなお、日本のみならず世界中で愛されている作品だ。 原作者の新海誠は、実写映画化にあたり「今の自分には決して作れないでしょうし、再現も出来ません」とした上で、「奥山監督をはじめとした若く熱心なチームがふたたび『秒速5センチメートル』に向き合ってくれていることに、私はとても興奮しています」「誰よりも完成を心待ちに、応援しています」とコメントを寄せている。 主演は、SixTONESの松村北斗。新海誠監督作『すずめの戸締まり』ではオーディションで宗像草太役を選ばれ好演を見せた。本作への出演について新海は「最も信頼する俳優である松村北斗くんに主演をつとめてもらえることにも、人生の不思議さを感じます」とコメント。松村は「『秒速5センチメートル』に影響を受けて憧れてきた者が集まったチームで作る今回の作品。原作チーム、ファンの方への敬意を胸に挑ませていただきます」と意気込んでいる。 実写映画の監督を務めるのは、奥山由之。映像監督・写真家として若くして高い評価を国内外から得ており、「ポカリスエット」のコマーシャル映像や、米津玄師「感電」「KICK BACK」星野源「創造」のミュージックビデオを監督。またオムニバス長編映画『アット・ザ・ベンチ』(11月15日公開予定)には広瀬すず、仲野太賀、森七菜、草なぎ剛、神木隆之介らが集結するなど、注目を集めているクリエイターだ。 現在33歳の奥山由之監督は、新海誠が33歳のころ『秒速5センチメートル』を制作していたことに、「ただの数字とはいえ、大切な巡り合わせを感じております」とし、「今しか作れないもの」にしたい、自らの中に残る「センチメンタル」をこの作品に全て置いていくつもりであるとの意気込みを語っています。奥山にとって、本作は初の大型長編映画監督作となる。 脚本は、鈴木史子。映画『愛に乱暴』(森ガキ侑大監督)、『BISHU~世界でいちばん優しい服~』(西川達郎監督)ほか、映画、ドラマの脚本を務めてきた鈴木は、人生の「どの地点でこの作品と出会ったかによって違う切実さを感じる深遠な原作を前に、喜びと緊張を持って向き合わせていただきました」と語っている。 物語の主人公は遠野貴樹(とおの・たかき)。小学生の頃に出会った転校生・篠原明里(しのはら・あかり)と心を通わせた瑞々しい日々、小学校の卒業と同時に離ればなれになり種子島で過ごした高校生活、東京でシステムエンジニアとして働きながら漠然とした閉塞感と焦燥感をかかえ過ごす30才を手前にした青年期の、18年間にわたる人生の旅を描く。 原作アニメーションは主人公の小中学生時代、高校生時代、会社員時代を3つの短編の連作形式で描いた全63分の作品だが、実写映画は原作者・新海誠との意見交換なども経てつくられた脚本をもとに、約2時間の長編映画として制作される。 実写映画『秒速5センチメートル』は、2025年秋公開予定。 新海誠、松村北斗、奥山由之監督、脚本・鈴木史子のコメント全文は以下の通り。