大阪市の松井市長 2020年度予算案発表会見全文(1)「大阪を持続的に成長させ世界に通用する都市にしたい」
大阪市の松井市長 2020年度予算案発表会見全文(1)「大阪を持続的に成長させ世界に通用する都市にしたい」
大阪市の松井一郎市長は13日に大阪市役所で定例会見を行い、2020年度予算案を発表した。今回はその会見の模様を全文形式でお伝えする。 【ノーカット】大阪市・松井市長、2020年度予算案を発表(2020年2月13日)
今回初めて基礎自治体での予算編成を行いました
昨年4月に市長に就任し、今回初めて基礎自治体での予算編成を行いました。私が知事時代を含め一貫して思ってきていることは大阪を持続的に成長させ世界に通用する都市にしたいということです。知事就任以降、変革と挑戦を基本姿勢に、これまで進まなかった課題に、府市一体となって取り組んできました。まあ少しずつではありますが、将来に希望を持てる都市になってきたと感じていただけてると、こう思っています。それでは令和2年度の予算案について説明をいたします。
市政運営の基本方針について
まず市政運営の基本方針については、本市を取りまく厳しい状況を克服し、将来にわたり豊かな大阪を実現するために、これまでの改革の成果を生かして政策を推進し、市民の暮らしの満足度向上を目指し改革に取り組むとともに、都市の成長を実現することで財源を生み出し、市民サービスを拡充していかなければならないと認識しています。そのため「豊かな大阪をめざした政策推進」「市民の暮らしの満足度向上をめざした市政改革」「新たな自治の仕組みの構築」3つの柱を基本方針といたします。
財政健全化に着実かつ積極的に取り組む
次に令和2年度の予算の姿です。予算編成方針ですが、予算の編成にあたっては、行財政改革を徹底的に行い、補填財源に依存することなく、収入の範囲内で予算を組むことを原則とするなど、将来世代に負担を先送りすることのないよう、財政健全化に着実かつ積極的に取り組むとともに、限られた財源のなかで一層の選択と集中を全市的に進めることとしております。
予算の概要
予算の概要でありますが、一般会計、特別会計合わせて予算総額は3兆4487億円で、3.5%の減と2年連続の減となっています。 また一般会計については、1兆7700億円で3.6%の減となっています。市債残高ですが、令和2年度末には全会計ベースで3兆3507億円となり、16年連続して対前年度比較で減となる見込みです。
将来にわたり活気ある大阪を目指す
また一般会計でも7年連続して減となる見込みです。処理が進む財務リスクに係る負債ですが、阿倍野再開発費用やオーク200といった顕在化した財務リスクについては、この間の市政改革の取り組みにより着実に処理が進んでおり、通常収支不足の改善の一因となっています。 今後二度とこうした事態をまねかないように市債の厳格なコントロールはもちろんのこと、リスクマネージメントを徹底し財政規律を保ちつつ、こうした処理により生まれた財源を効果的に活用しながら、将来にわたり活気ある大阪を目指します。