<万里一空・彦根総合23センバツ>選手紹介/9 /滋賀
◇寮生まとめるリーダー 藤田一輝選手(2年) 俊足を生かした走塁だけでなく長打力もあり、昨春の県大会初戦では2本の三塁打を放った。 昨夏の選手権滋賀大会で初戦負けしてから、外野手として相手打者の傾向を見極めて守備位置を考えるようになり、カバーリングにも力を入れる。 チームでは副主将としての顔も持つ。1年時はリーダー役を務めたが、注意しすぎてしまうため「うまくいかなかった」。その経験を生かしてメリハリを付けるように心掛けている。 上田大地主将(2年)が寮生ではないため、寮で一緒に生活する40人のまとめ役だ。食事の片付けなどが遅い時は「はよ食って片付けようや」と声を掛けて引き締める。上田主将も「寮のことは任せている」と信頼を置く。 一人で映画館に行くほどの映画好き。マネジャーに長時間、恋愛相談をするなど高校生らしい一面もある。 ◇「楽しい」三塁守備磨き 田村将登選手(2年) 堅実な守備が魅力の三塁手で、前チームの時にベンチ入りした。ところが昨秋の近畿大会でベンチに入れず、その悔しさから冬は守備に磨きを掛けた。ノックでは三塁線への当たりが長打にならないよう体を張って打球を止めるよう心掛ける。 小学生の頃から、多くのポジションを経験したが、「サードが一番楽しい」という。強い打球が飛んでくることが多く、一塁までの長い距離を送球できるからだ。北野力顧問が「野球を楽しんでやっているタイプだ」と話すように、「ノックできれいにバウンドに合わせて捕れた時は楽しい」と目を輝かせる。 好きなことにはとことん没頭する性格で、ゲームに1日2時間費やしてしまうことも。野球は高校までで区切りを付けるつもりだ。「日本全国を巡る旅に出たい。そのためにも野球を最後までやり切りたい」と話す。