タンパク質を摂るなら「魚肉ソーセージ」と「プロテイン」どっちがいい?食生活にギョニソを取り入れるメリット
手軽で健康コスパの良い食べ物として、魚肉ソーセージ(通称「ギョニソ」)が再注目されつつある今日この頃。 【写真7枚】約15分で完成!「ナポリタン風ギョニソパスタ」の作り方を写真で見る。魚介類が苦手な子どももこれなら! タンパク質ならプロテイン、DHAやEPAはサプリからでも摂取できますが、あえてギョニソで摂るメリットはあるのでしょうか? 医療法人社団碧桜・あきはばら駅クリニック院長であり、脳の健康など医療アドバイザーでもある大和田潔先生にお話をうかがいました。
プロテインやサプリとギョニソの違い
ギョニソはタンパク質が多く、魚由来フィッシュオイルのDHA・EPAを多く含むものも登場しています。一方昨今の筋トレブームで、タンパク質を摂取するためにプロテイン飲料やサプリを取り入れている人もたくさんいます。 実際のところプロテインやサプリとギョニソ、“タンパク質やDHA・EPAを補うアイテム”としてはどのような違いがあるのでしょうか? 「サプリやプロテインは単一のタンパク質でできている場合がほとんどです。 たとえば粉末のホエイプロテインは牛乳の中のホエイを加工精製したものです。 しかし、ギョニソは魚のすり身で、使われている魚の種類も複数。魚という生き物そのものが使われていて、含まれるタンパク質なども多様です。人間は様々な栄養素が含まれる野菜や肉、魚などの食品を食べて消化し自分の体を作るようにできています。魚の身には毛細血管や神経、コラーゲンなども含まれていますが、それらすべてがすり身にされ製品になっています」(以下「」内、大和田先生) 例えば、大和田先生オススメの『マルハニチロ』の「リサーラ」の場合は、タチウオ、スケソウダラ、エソ、ママカリなどを中心とした、白身魚のすり身を使用して作られています。 「魚の脂にはDHA・EPA以外にも様々な油脂が含まれています。通常の練り物は臭いや味を整えるために魚肉を晒(さら)しますが、その時にフィッシュオイルが抜けてしまいます。そこで『リサーラ』は精製したフィッシュオイルのDHA・EPAを加工時に追加して練り合わせて作られます。 DHA・EPAをサプリにするためには、その成分を高度に精製しカプセルなどに加工、流通できるようにする工程でコストがかかります。その点、ギョニソは“食品”です。規定量のDHA・EPAを含むフィッシュオイルを魚肉で練り込んで安定化させて作ることが可能に。 フィッシュオイルの含有量が多いのにもかかわらず価格が安定しているのは“食品”である優位性だと考えています。安くてもしっかりした量のDHA・EPAを摂取できる優れた食品です」 含まれるタンパク質の多様性、栄養吸収、そして価格の面からも“食品”であるギョニソには有利な点が多そうです。