「号泣してしまった」13人完全体での鬼気迫るステージ『SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW' AGAIN TO CINEMAS』をCARATライターがレビュー!
SEVENTEENが初めてソウルワールドカップ競技場で公演した「SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW’ AGAIN TO SEOUL」を収めたコンサート映画『SEVENTEEN TOUR ‘FOLLOW' AGAIN TO CINEMAS』が公開中だ。全世界のCARAT(SEVENTEENのファンネーム)が待ち望んでいた13人完全体でのステージ。その圧巻の公演の様子を、シネマティックカメラをフル稼働させ、様々なアングルで楽しむことができる。さらに通常上映に加えScreenX、4DX、ULTRA 4DXと、より臨場感たっぷりにライブ映像を体感できる上映システムも!本稿では、いち早く鑑賞したCARATライターの筆者が、本作の魅力をレビューしていく。 【写真を見る】13人完全体でのパフォーマンス、9年間の歩みをたどる想い…SEVENTEENもCARATも胸が熱くなるシーンがいっぱい ■「Super」で開幕!舞い降りる“音楽の神様”の13人に胸が高鳴る ステージが幕を開けると、生バンドの演奏とともに上空から舞い降りてくるSEVENTEEN。この登場の仕方がほんっとうにかっこよくてたまらない。世界で一番かっこいいライブの始まり方ではないだろうか。全員シルバー×黒で統一された衣装も神秘的で、まさに“音楽の神様”である13人が、ライブをするために地上に舞い降りてきてくれたかのよう。オープニングを飾ったのは「Super」だ。この楽曲は、2023年、世界最大級のK-POP授賞式「MAMA AWARDS」にてSEVENTEENが初めて大賞を受賞したアルバム「FML」のダブルタイトル曲のうちの一つ。SEVENTEENにとってもCARATにとっても、思い入れの強い一曲ではないかと思う。激しいダンスとともに、「I Luv My Team I Luv My Crew」「走り続けるもっともっと」と、鬼気迫るパフォーマンスを見せる13人に、あっという間に魅了された。デビューして9年目、いまやスタジアムでツアーをするほどに大きくなった彼らが、それでも「力尽きて倒れても 諦めを知らず暴れまくる」と歌うのだ。どんなに成長しても進化しても、止まることなく突き進んでくれる13人だからこそ、見ていてこんなにもときめいてしまうんだと、改めて思う。そして、シネマティックカメラの映像は美しく迫力があり、さながらライブ会場にいるかのように思いっきりライブを楽しむことができた。 昨年怪我のため日本ツアーとアジアツアーに参加できなかったS.COUPS(エスクプス)の、「SEVENTEEN RIGHT HERE!」が久しぶりに聞けた「CLAP」。ライブでは、メンバーと一緒にCARATもクラップをしながら盛り上がれる一曲だ。またなんと言っても、SEUNGKWAN(スングァン)とDK(ドギョム)の美しい高音ボーカルが最高!スクリーン越しに聴いても彼らの美声は迫力満点で、圧倒された。 ■スタイル異なる最新曲を一気に堪能!全世界で初披露されたステージに夢中 そして特筆すべきなのは、ユニットステージで各ユニットの最新曲を初パフォーマンスしたこと。今年3月の韓国・仁川公演、そして5月に開催された日本スタジアムツアーでは披露しなかったため、「‘FOLLOW’ AGAIN」ツアーでは唯一、ソウル公演だけで披露した貴重なパフォーマンスだ。この日のユニットステージはすでに公式YouTubeにアップされているのだが、本作ではまた違ったアングルで堪能することができる。 HIPHOP TEAM(S.COUPS、WONWOO(ウォヌ)、MINGYU(ミンギュ)、VERNON(バーノン))は「LALALI」を披露。「SVTは止められない」「できるなら俺らみたいにやってみな」と強気でゴリゴリのラップを、軽快なサウンドにのせてかます4人に魅了された。なによりパフォーマンス中の彼らのエネルギーが爆発していて、見ているこちらまで圧倒される。スクリーン越しでもこんなに伝わってくるのだから、ライブ会場にいたCARATは相当盛り上がったはず。激しいラップを難なくこなし、自分の魅せ方をわかっているS.COUPS、常にクールだが時折見せる笑顔でCARATを沼に落としまくるWONWOO、歓声があればあるほど燃えたぎり、熱い投げキスをかますMINGYU、圧倒的ビジュアルと高いラップスキルで魅了したVERNON。それぞれが個々の魅力をこれでもかと見せつけてくれた。 PERFORMANCE TEAM(HOSHI(ホシ)、JUN(ジュン)、THE 8(ディエイト)、DINO(ディノ))の「Spell」は、幻想的なシンセサウンドと彼らの繊細なボーカルがマッチした楽曲。「ここはオーシャンビュー」という歌いだしのように、海の中を漂っているような心地良さが癖になる一曲である。パフォーマンス面でグループを引っ張り続けているHOSHI。彼に踊れない楽曲はないのではないか。艷やかで繊細なダンスでステージを掌握するTHE 8、透き通るような美声となめらかなダンスで魅了するJUN、どんな楽曲もモノにし、パワフルに踊るDINO。細部まで作り込まれた色気漂うダンスパフォーマンスは、とてもドラマティックだった。 VOCAL TEAM(WOOZI(ウジ)、JEONGHAN(ジョンハン)、JOSHUA(ジョシュア)、DK、SEUNGKWAN)が披露した「Cheers to youth」はキャッチーなメロディがエモく、まさに“ボカチ”の柔らかくて優しい雰囲気にピッタリな一曲。HOSHIがメンバーたちに失言を指摘され、「ごめん。今日を生きるのは初めてだから…」と謝ったことから、天才プロデューサー・WOOZIがインスピレーションを受けて作った曲だ。歌声に感情をのせ、涙ぐみながら歌っていたSEUNGKWAN、唯一無二の伸びやかな美声を響かせたWOOZI、時折目をつむりながら優しい表情で歌うJEONGHAN、甘く色気のある歌声で魅了するJOSHUA、まるで太陽のような笑顔と圧倒的声量でCARATを熱狂させるDK。「自分のことが嫌になっても気にせずにいよう」という前向きな歌詞と5人のボーカルに元気をもらえた。 また、4月29日に発売されたベストアルバム「17 IS RIGHT HERE」のタイトル曲「MAESTRO」も、このソウル公演で初披露だった(その後、日本公演でも披露した)。「夢中にならなきゃトップになれない 世の中を変える僕らなんだから」と、凄まじい気迫と覚悟を持って歌い上げる13人を見て、「やっぱりセブチってすごすぎる!」と改めて実感した。そして恐らく、本作で流れるパフォーマンス映像はいままで見たことのないアングルでの映像だったので、新鮮に楽しむことができた。そして何度見ても「MAESTRO」のダンスブレイクは圧巻だ。ライブ終盤にも関わらず、ここまで激しいダンスを誰一人乱れぬことなく披露できる彼らこそが「真のマエストロ」だと思わざるを得ない。 ■「やっぱりSEVENTEENは“最高で最後のアイドル”だと確信」 本作はソウル公演本編をメインに、リハーサル中の様子や、スタジアムを見渡して「ついにここまで来たんだね」とメンバー同士で感慨深く話すシーンなども収録されている。また、一人ずつCARATへ向けて気持ちを伝えた挨拶シーンもダイジェストで流れるのだが、涙なしには見られなかった。号泣してしまった。その内容をここで書くのはあまりにも野暮な気がするので、書かずにいたい。ぜひ挨拶のシーンは、メンバーの想いを一つ一つ大事に噛み締めながら観ていただきたいなと思う。「なぜこんなにも私たちはSEVENTEENが好きなのか?」その理由が全て詰まっている。 そしてもちろんラストは、SEVENTEENライブ恒例の「VERY NICE」を何度も繰り返して歌う“無限アジュナ”!やっぱり“無限アジュナ”は最高に楽しい!映画館で観ていることを忘れて、立ち上がって飛び跳ねたい衝動に駆られた。CARATはもちろん帰りたくないが、SEVENTEENも全然帰る気がないのが嬉しい。CARATと一緒にいつまでもライブを楽しんでくれる彼らを見ていると、やっぱりSEVENTEENは“最高で最後のアイドル”なんだと確信する。 10月からは新たなワールドツアー「SEVENTEEN[RIGHT HERE] WORLD TOUR」を開催予定のSEVENTEEN。しかし、残念ながらJEONGHANは兵役のため、JUNは中国で俳優活動を行うためツアー不参加であることが発表された。だからこそ余計に、13人完全体で行われた「‘FOLLOW’ AGAIN」ツアーを、こうしてまた映画館で堪能できるのがありがたい。もちろん新しい姿を見せてくれるであろう新しいツアーも本当に楽しみなのだが、正直まだ、現実を受け入れられず寂しい気持ちでいっぱいのCARATも多いはず。筆者もその一人だ。だけどいまこのタイミングで、映画館で13人完全体のライブを思いっきり楽しむことで、気持ちの整理がついて、心が少し軽くなるのではないだろうか。筆者も映画が公開されたら絶対にもう一度観に行こうと思っている。次は、メンバーたちも実際に体験して絶賛していたULTRA 4DXでぜひ観てみたい。 文/紺野真利子
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