画像生成AIはゲーム作りをどう変えるのか?【TGS2024】
東京ゲームショウ2024(TGS2024)のビジネスソリューションコーナーで「ゲーム開発に生成AIは使えるか?」をテーマに掲げて出展するTooのブースでは、ゲーム業界で需要が急増しているライブ配信・収録システムとともにアドビの画像生成AI「Adobe Firefly」を展示していた。 【関連画像】「ピカチュウ」「黄色いネズミ」「雷」と入力して生成された画像 東京ゲームショウ2024のビジネスソリューションコーナーで「ゲーム開発に生成AIは使えるか?」をテーマに掲げて出展するTooのブースでは、ゲーム業界で需要が急増しているライブ配信・収録システムとともにアドビの画像生成AI「Adobe Firefly」を展示していた。 Adobe Fireflyはテキストを入力することで商用利用可能な画像を作れる画像生成AIで、商用利用するための安全性に配慮したコンテンツをそろえているのが特徴だ。 Adobe Fireflyの初代モデルは他者の著作権を侵害しないように、アドビシステムズのストックフォトサービス「Adobe Stock」の画像や、一般に公開されているライセンスコンテンツ、著作権が失効しているパブリックドメインコンテンツでトレーニングされている。さらにアドビシステムズやそのほかの企業が提供するアセットやテクノロジー、トレーニングデータを活用したモデルが実装されており、現在はバージョン3まで進んでいる。 例えば「ピカチュウ」「黄色いネズミ」「雷」といったキーワードを入力すると、「申し訳ありません 1語以上の単語がユーザーガイドラインを満たしていない可能性があるため、削除されました。」というアラートメッセージが表示され、そのキーワードを省いた形で画像が生成された。 「権利関係をクリアしているので、本当のネズミのような画像が出てくる」(担当者) 画像の縦横比を指定したり、参照画像を写真や線画などから指定したり、参照画像をアップロードして似たような画像を生成することも可能だ。 ゲーム開発者に向く機能としては、自社で権利を持つキャラクターとAdobe Fireflyで生成した背景を合成させる機能もある。 「自社IP(知的財産)と背景を合成するという機能を利用されている企業は多い」(担当者) 今後は動画を生成する機能も登場するという。 「テキストを入力すると動画が生成され、そこに自社IPなどを入れ込むこともできるようになる。そのほかに、動画と動画の間を補完する機能も今後搭載される予定だ」(担当者) (文・写真/安蔵 靖志) なお、日経クロストレンドでは「東京ゲームショウ2024特設サイト」を公開中です。ぜひ、ご覧ください。 ・日経クロストレンド「東京ゲームショウ2024特設サイト」 https://xtrend.nikkei.com/sp/tgs/
安蔵 靖志