マツダ社長が語る、ロータリーエンジンとワークスコンプリートカー復活の本音とは?
モータースポーツを通じて楽しい体験を提供したい
--東京モーターショーがジャパンモビリティショーに変わるなど、自動車産業の変革期の中で、東京オートサロンの意義をどのように位置付けていますか? また、どういう意図を持って今回の出品内容を決められましたか? 毛籠社長 東京オートサロンは非常にユーザーに近いショーですね。一般ユーザーやチューナーを含め、クルマを好きな方がそれぞれ思い思いのクルマの仕様を持ち込んで、皆さんに披露できるというような、元々はメーカーがあまり参加していませんでしたが、最近はメーカーも参加させていただけるようになり、クルマ好きがより集まるショーになったと思います。 昨年もそうでしたが、これだけ活気がありますので、クルマが大好きな方がまだまだ日本にたくさんいらっしゃって、非常に嬉しいですね。 今回出展させていただいた主な狙いは、ブランド体験推進本部を昨年立ち上げましたが、モータースポーツのフィールドを通じて皆さんとともに体験を楽しみたいということをお伝えしたいというのが趣旨です。 「マツダスピリットレーシング」というサブブランドを立てて、そこから初めてコンプリートカーを披露できることで、着実にグラスルーツモータースポーツを中心に、お客様の楽しい体験をもっと提供できるようにしていきたい。そういうことを表明したいと思い、今回出展しました。 --今回出品された2台「マツダスピリットレーシングRSコンセプト」と「マツダスピリットレーシング3コンセプト」の量産や今後の予定は? 毛籠社長 まずはロードスターの方を、市販を前提にスペックを詰めていきたいと思います。こちらはスーパー久シリーズでいま戦っている実車のいろんな改善メソッドを中心に取り込んでいます。特に、2Lエンジンと6速MTとの組み合わせは日本初導入になりますので、新しいロードスターの一面を魅力に感じていただけるお客さんにお届けしたいと考えています。 マツダ3の方はまだまだコンセプトなので、これからいろんなお客様の声も入るでしょうから、そういったものを踏まえつつ、最終的なスペックを考えていきたいと思います。こちらはロードスターよりもう少し後になると思います。具体的に何月何日とはまだ申し上げられませんのでご了承下さい。
遠藤正賢