最短10秒でカードが発行され、還元率は20%にも!破壊力抜群「Vポイント」の貯め方・使い方をイチから解説します
知名度抜群のTポイントと、潤沢な資金力を誇るVポイントが結びついて、「ポイ活経済圏」を震撼させている。楽天やドコモほか既存のポイントサービスを活用している御仁も、その力に刮目せよ。
1.54億人に恩恵が
「Vポイントはメガバンクの一角である三井住友フィナンシャルグループ(FG)が運営しているので信用力が高く、シニア層にも安心して使えるサービスだと思います。楽天ポイントやPayPayポイントは、その便利さから2大ポイントとして拡大してきましたが、この2強になかなか馴染めなかったシニア層も利用し始めています。Vポイントは2強を覆すダークホースとしていま、大いに注目されているんですよ」 そのおトクさのあまり、「Vポイントに囲われてしまった」という、経済評論家で百年コンサルティング代表の鈴木貴博氏がそう力説する。 4月22日、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)子会社が運営するTポイントと、三井住友FGが運営するVポイントが統合され、新生「Vポイント」のサービスが始まった。 それまでのTポイント利用者数は1億2800万人、Vポイントが2600万人だったことから、会員数1.54億人という日本最大規模のポイントサービスが誕生したことになる。 Vポイントを貯められる店舗は、過去のTポイント提携先の国内15.5万店舗と、Vポイント提携先の国内750万店舗を含む、世界のVISA加盟店の1億店舗だ。 この規模の大きさが他のポイントサービスにはない特徴であり、あらゆるところで貯めやすいポイントとして話題となっているのだ。 たとえば、後述するスマホの「タッチ決済」によって、7%もの還元が受けられる店舗も数多い。
プラスチックのTカードは失効しない
「コンビニでは、セブン-イレブンやローソン、ファストフードではマクドナルドやモスバーガー、すき家、ファミレスではガストやサイゼリヤなど、全国にある有名チェーン店でも7%のポイントが貯まるのは非常に大きなメリットです」(ポイント交換案内サービス「ポイ探」代表の菊地崇仁氏) 実はこれらの対象店舗では、最大20%までVポイントが還元される。すき家で1000円分の食事をすると、最大200円分が戻ってくるのだ。 今のうちに貯めて使わないと大損するVポイントを、一体どのように活用すればよいのか――イチから解説していくことにしよう。 まず前提として、今回の統合後、Tカードで貯まっていたポイントは、そのままVポイントに引き継がれている。1ポイント=1円分としてTポイントが使えた店舗で利用できるのだ。たとえばファミリーマートやTSUTAYA、ENEOS、吉野家などである。 プラスチックのTカードは失効するわけではなく、対象店舗で提示すればVポイントが貯まる。それまでモバイルTカードを持っていた人は、自動でモバイルVカードに変わっており、今後はVポイントとして貯められる。 他方、三井住友カードを持っている人が貯めていたVポイントも、そのまま引き継がれている。 ここでまず、TポイントとVポイントを連携させることが、トクするための最初の関門である。