K-POPミュージックビデオの巨匠!NOVV KIM「Stray KidsのMV撮影が1番大変でした」|JJ
撮影現場で一番大事にしているところは何ですか?
ミュージックビデオの撮影現場には多くの方々が参加します。ひとつの空間に色んな職業の人々が集まっている風景が、毎回異なるように感じられます。僕はミュージックビデオの監督とは、まるでパーティープランナーのようだと思いますが、「現場」が円滑に進められるよう、あらゆるところに気を使わなければならないからです。 その中でも僕が一番大事にしているところは、参加するスタッフたちの努力に対する感謝と認めてあげることです。大衆が見るミュージックビデオの主人公はアーティストですが、彼らを主人公にするために何百人の人々が陰で頑張っているんです。いつも沢山の人々が面白くて楽しい撮影だったと感じられる現場を作るために努力しています。 また、スタッフがそれぞれのポジションで、完全に任された仕事に集中できる環境を作ろうとしていますね。これは完成作品にも影響を及ぼす部分なんですけど、僕は楽しくてあたたかい現場で素敵な結果が出ると思います。小さなことが集まって巨大な力を発揮するように。
制作の部分で、ずっと持ち続けたいアイデンティティがあるとしたら、どのようなものですか?
地道に持ち続けていこうと思っている部分は、メッセージとトーン&マナーではないかと思います。映像は写真と違って「時間性」が存在するので、その中に入れられる要素が写真に比べて遥かに多いです。僕は、映像の中に1つでもメッセージが入っていればミュージックビデオだと思うんです。そのため、どんな作品を作っていても「ストーリー」を入れようとします。そして、華やかなエフェクトと速いトランジション効果よりは、1つのカットに込められた重みのあるイメージが好きで、色の補正作業をする時、それを意識して進めています。どっしりとした濃い色合いが好きなので、そのような色彩を使うことが多いですね。
一緒に制作したアーティストのファンの方々の反応がすごく良かったですよね。
僕はミュージックビデオの制作の準備をする時、毎回アーティストの情報やそのアーティストの魅力、ファンの方々のニーズを調べます。実際にファンの立場でたくさん分析した結果、ファンが残念だと感じた部分を満たすことができたと思っています。海外のファンの方々からも連絡がたくさん来ますし、ある程度の時間を経て、今は僕たち自身の姿を好きになってくださり、とてもありがたいです。 ミュージックビデオが公開された後は、YouTubeのコメントや各種コミュニティに掲載されるフィードバックを読みながら足りていないところを探求するタイプです。誰かが、僕が作った作品について熱い討論をして、意図していたものより、もっと面白い解釈をしたり、再解釈する様子こそ、僕が一番嬉しい瞬間ですね。